新緑の破風山

【年月日】

2010年4月24日
【同行者】 全部で10名
【タイム】

風戸入口(9:00)−猿岩(9:41-9:55)−破風山(10:05-10:58)
−あずまや(11:05-12:50)−椋宮橋(13:31)−皆野駅(14:05)

【地形図】 鬼石、皆野 ルート地図

キクラゲ(大きな写真)
ウラベニガサ(大きな写真)

 新緑の破風山は3年ぶりだった。

 まずは、破風山讃歌から。

 破風山には、登山口が多い。

 北側に、風戸口・札所34番口・上沢辺(大前)口。
 南側に、野巻(林道コース)口・桜ヶ谷口・頼母沢口。
 東側に、前原口・皆野高校口。
 はっきりした登山口だけで、合計8つのコースがある。

 次に、どのコースから登っても、2時間足らずでピークに立てる。
 さらに、山頂直下に広いあずまやがあって、ゆっくり休むことができる。

 そんなわけで、このグループでは、新緑の時期にしばしば破風山を訪れる。
 今年は、4年ぶりに、風戸コースを登った。

ヤマブキ咲く
ヒトリシズカ

 歩き出しは、風戸入口のバス停から。
 ここまで200円のバス料金も、若い人の懐具合に優しくてよい。
 町営バスの車内には、皆野町の花の名所案内が掲示してあるので、行ってみたいという気にさせられる。

 日野沢川にかかる橋を渡って、すぐに風戸への山道に入る。
 若者たちの足が速いので,すぐにおいて行かれたが、無理すると足を痛めるので,ゆっくり行った。
 足元には,ヤマブキやセントウソウ、ユリワサビなどが多い。

 風戸に出ると,日野沢らしい山中の小天地で,花桃や桜の花が咲き乱れていた。
 最奥の家の先から登山道に入る。

 しばらくはスギ林だが、尾根に出ると明るい雑木林になる。
 シオデが出ていそうだが、まったく見えない。
 ヤブレガサは多いが、もう開いてしまっていた。
 雑木林の尾根なので、モミジガサは少ない。

ヤマツツジが咲き始め
キアゲハ(大きな写真)

 ミツバツツジはちょうどよかったが、個体があまり多くない。
 ヤマツツジは咲いているのも多少あったが、ほとんどはつぼみの状態だった。
 今年は、春の進みがかなり遅れている感じだ。

 猿岩で最初の小休止。
 数年前には北側の展望がよかったのだが、ヒノキが育っていたため、展望はなし。
 ここは風もなく、暖かい陽だまりだった。

 猿岩からあずまやまでは、雑木林を一投足。
 ここでは休まず山頂に向かった。

 山頂のヤマツツジもいま一つだった。
 水蒸気が多めではあったが、よく晴れて好展望。

 蓑山から笠山・大霧山、伊豆ヶ岳・二子山・武川岳・武甲山などは近く、長沢背稜から芋の木ドッケと和名倉山までが見えていた。
 霧藻ヶ峰と和名倉山の間には、飛龍山が立派に見えていた。

 目を凝らせば、秩父農工高校の体育館まで指呼することができた。

 大前ルートから登ってくる別隊を待つ時間が意外に長く、結局小1時間も山頂にいたが、ハイカーはほとんど来なかった。
 手軽に登れる好展望の山なのだが、あまり人気がないようだ。
 山頂には、人待ち顔のキアゲハが飛び回っていた。

トガリアミガサタケ(大きな写真)
桜ヶ谷上部の石地蔵

 別隊と合流したのち、あずまやに戻って、炊事の練習。
 今日はお好み焼きだが、具がフライパンにくっついてしまうので、なかなか難しそうだった。
 じっとしていると、北からの風が吹いてきて、やや寒い。
 この季節に寒さを感じるとは、ちょっと異常だ。

 食後、下山は桜ヶ谷経由のコースをとる。
 タチツボスミレの咲く道を下っていくと、車道の手前で地蔵様を見て、桜ヶ谷上部に出る。
 桜ヶ谷のつつじ園は、展望もよい上、暖かいのでここではヤマツツジが満開だった。

 黒い雲が出始めたが、雨にはならず、皆野駅に戻ることができた。