奇岩の裏山
- 亀ヶ岳を見ながら法性寺 -

【年月日】

2006年1月15日
【同行者】 単独
【タイム】

法性寺駐車場(12:48)−長若山荘(13:02)−最初の鉄塔(13:25)
3番目の鉄塔(13:40)−大日岩(14:00)−法性寺駐車場(14:25)

【地形図】 秩父、皆野 ルート地図

釜ノ沢で見た弁財天の石碑
奇峰亀ヶ岳を望む

 歩き始めたのは1時前。
 ずいぶん久しぶりに雨が降ったあとなので、空気がしっとりとして気持ちがよい。

 32番の駐車場から釜ノ沢の長若山荘に向かう。
 路傍に、弁財天と巳待講の石碑あり。
 弁財天はもともとインドの川の神だが、日本では財宝神に転化したらしい。

 長若山荘は、ここを拠点に秩父の歴史を調べた、30年前の定宿。
 コースは宿の裏手から。
 送電鉄塔の巡視路を兼ねた道だ。

 山道に入ると、カシ類の多い、典型的低山の様相。
 林床にはヤブコウジ。

 ひと登りで雨乞岩という小さな洞穴。
 木の祠が2基。

 どんどん登っていくと、鎖の下がった小さな岩稜。
 ここからは、秩父市方面がよく見える。
 武甲山、大平山、矢岳、酉谷山、熊倉山。

 最初の鉄塔手前で、北に亀ヶ岳が望まれる。
 亀ヶ岳は、支稜上の顕著な岩峰で、亀が首を伸ばしたようすに似ている。
 ぜひ登ってみたいが、一般向けのコースにはなっていない。

観音らしい苔むした石仏
法性寺観音堂

 鉄塔から下って登り返すと2番目の鉄塔。
 さらにもう一つ谷を越えると3番目の鉄塔で、諏訪神社のある柿ノ久保との分岐。

 北東への尾根はほぼ全体が横に長い岩でできていて、その末端は岩崖。
 昔の人はこれを船に見立てて、お船岩と呼んだらしい。

 その最高点へは、岩に刻まれた階段と鎖を使って登っていく。
 展望絶佳の最高点には、金属製の大日如来。
 ここからは、北西から東西御荷鉾、城峰山、破風山、宝登山、釜伏山、皇鈴山、簑山、大霧山、笠山、丸山、二子山と、北秩父から外秩父方面が一望できた。

 東側の谷に下りると、岩が風化して岩室状態になったところに、さまざまな石仏がずらりと並べてあって、なかなかの奇勝。
 いかにも札所の奥の院らしい雰囲気だ。

 石仏を愛でながら観音堂のわきを通って、もとの駐車場まではすぐだった。