小松入口は、荒廃した別荘地と伐採でぐちゃぐちゃになっていた。
重木集落への分岐には、道標もない。
風早への峠道は三度目だが、年々荒廃が進んでいて、峠のずっと手前で道をロスト。
正面に雨降山、東西御荷鉾を見ながら林道を渡り、尾根を少し行くと、鳥羽集落への道標。
今日は出遅れたので、浜の谷集落からすぐに奈良尾峠へ登り返す。
しばらく林道を行き、小沢が出合うところから沢沿いへ。
堰堤を三つ越えたところに屋敷跡らしき石垣を見たが、急傾斜のヤブこぎが最後まで続いた。
石祠のある奈良尾峠は健在だが、地形図上の位置はまちがいで、もう少し西側。
ここから秩父側への下りは、数年前にはなかった林道によって寸断。
立て札を無視して峠道を進んだが、むかしの道は草に埋もれており、通行不能になるのも、ここ数年のうちだろう。
何となくわびしい思いを抱いて、出発点へと戻った。
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