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【年月日】 | 2007年7月28日〜8月1日 |
【同行者】 | 多数 |
【タイム】 |
7/28 新穂高温泉(13:00)−ワサビ平小屋(14:25) 幕営 |
【地形図】 | 槍ヶ岳、穂高岳、上高地、三俣蓮華岳、笠ヶ岳 ルート地図 |
1日目 (新穂高温泉幕営地〜ワサビ平幕営地まで)
秩父を出たときには快晴だったのだが、蒲田の谷に入ると雨が降り出し、新穂高では土砂降り状態だった。
この日は、ワサビ平までしばしの林道歩き。
ワサビ平のテント場は、ブナに囲まれた樹林の中。
2日目 (ワサビ平幕営地から双六岳幕営地まで)
ワサビ平先から登高開始。
橋を渡る手前が登山道の入口。
ダケカンバやオガラバナが地味な花をつける中、石のごろごろした道を登っていく。
足元には、ベニバナイチゴ、ズダヤクシュ、カラマツソウ、ハクサンシャクナゲ、ミヤマキンポウゲ、ヒメレンゲ、ミソガワソウ、オクヨツバムグラ、オトギリソウ、マイヅルソウなど。
ここからしばらくトラバースして凹地状を登りつめる。
傾斜がゆるくなると、前方が開けて鏡池。
鏡平小屋周辺にはお花畑もあるので、小休止。
ここから稜線への登りはけっこう苦しいが、花が増えてくるので楽しくもなる。
弓折岳直下の稜線に出ると涼しい風が吹いてきて、苦しい登りから解放される。 先の花々にハクサンフウロ、ダイモンジソウ、ノウゴウイチゴ、ハクサンチドリ、ニッコウキスゲ、コケモモ、ツガザクラ、タカネヤハズハハコ、クロユリ、テガタチドリ、アオノツガザクラ、クルマユリ、オタカラコウが加わり、じっくり写真を撮りたいところだが、大パーティなのでそうもいかない。
双六池畔には残雪がついており、テント場は涼しかったが、設営を終えるとすぐに雨が降ってきたのでやや寒いくらいだった。 雨は長く降らずにすぐにやんだが、鷲羽岳が見えたくらいで、槍・穂高や裏銀座方面はあまり見えなかった。 炊事を始めるまで時間があったので、双六小屋周辺の花調べをして遊んだ。
3日目 (双六岳幕営地〜槍ヶ岳山荘幕営地)
この日は槍ヶ岳までなので、急な登りはあるが、歩程はさほど多くない。 弓折岳からの尾根と比べると標高的にさほど差はないのだが、一段と険しい地形や風向きなどが異なるせいか、昨日見た花に加え、チシマギキョウ、ムカゴトラノオ、イワオウギ、イブキジャコウソウ、ミヤマダイコンソウ、ウサギギク、ミヤマシオガマなど、より高山らしい植物も見られる。
硫黄の匂いがたちこめる硫黄乗越を過ぎると雨がやみ、周囲が少しずつ見えるようになった。
千丈沢乗越が近づくとミヤマダイコンソウ、ミヤマキンバイ、キバナノコマノツメがすこぶる多くなり、ミヤマオダマキ、ミヤマクワガタなど、紫色系の花も見えてくる。
千丈沢乗越からはザレ場の急登。
槍ヶ岳の肩に着いたのは11時前。
午後は雨が強くなるという情報だったが、一時的にあがったので、17年ぶりに槍の穂先を往復。 この日の夜半には雨風とも強くなり、雷も聞こえたが、さほど荒れることはなく、ラッキーだった。
風が強く、寒い朝だったが、天気は上々。
テント場から下って大喰岳、中岳と3000メートルの衛星峰を越えていく。
さえぎるものが何もないので、明るくなると周囲の山々が一望できてすばらしい。
北は裏銀座の山々と立山。
ガラ場を下った中岳鞍部手前の雪渓はまだ豊富に残っており、雪どけ水が流れていた。
天狗原分岐にザックをデポし、南岳を往復。
分岐から右に屏風岩を見ながら、天狗原に向かって急降下。 尾根の上をまっすぐ鞍部まで下って、ガラ場のトラバースで天狗原(氷河公園)。 テントを張った跡地の手前で、ミネズオウとキバナシャクナゲを見た。
天狗池からは雪渓をいくつか横断する。
花はところどころに咲いてはいるが、槍沢は、長くて退屈なルート。 この日の午後は、樹林の中にグンナイフウロ、ハクサンフウロ、ミヤマママコナ、ヤマトリカブト、ハンゴンソウ、センジュガンピなどを見ながら、ひたすら歩いた。
徳沢に着いて設営を終えたのち、まずは濡れた装備や衣服を乾かす。 着いたときには暑かったが、陽が落ちるとずいぶん涼しく、夜はそれなりに冷え込んだ。
5日目 (徳沢園幕営地〜上高地バスターミナル)
最終日は上高地まで、1時間半ほどの歩き。
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