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【年月日】 | 2006年8月7〜11日 |
【同行者】 | 多数 |
【タイム】 |
8/7 中房温泉幕営地で幕営 |
【地形図】 | 槍ヶ岳、穂高岳、上高地 ルート地図 |
1日目 (中房温泉幕営地まで)
この日は、中房温泉で幕営のみ。
2日目 (中房温泉から大天井岳)
16年ぶりの合戦尾根。
合戦ノ頭までは我慢の登りだが、パーティのうち一人が早くもリタイア。
ホタルブクロ、ヤマブキショウマ、シャクジョウソウ、オトギリソウ、ヨツバヒヨドリ、ツルリンドウなどが咲いてはいるものの、樹林帯なので見るべきものは少ない。
合戦ノ頭の西瓜は、800円に値下がりしていた。 ゴゼンタチバナ、モミジカラマツ、ムカゴトラノオ、ウサギギク、ミヤマキンポウゲ、ハクサンフウロ、ネバリノギラン、タテヤマリンドウ、エゾシオガマ、アオノツガザクラ、オオレイジンソウ、ミヤマクワガタ、ニッコウキスゲ、テガタチドリなどを愛でながら多少緩やかになった道を行く。 台風の影響で雲は多いが、樹間から槍ヶ岳や大天井岳が望まれ、正面には燕山荘の巨大な建物がよく見える。
燕山荘で少し休み、燕岳を空身でピストン。
大天井岳に向かって歩き出すと、相変わらずコマクサが多いが、タカネヤハズハハコ、ハクサンチドリ、ウメバチソウなども咲いている。 大下りノ頭から下っていくと、灌木の林に入り、点在する草原にはオタカラコウ、ニッコウキスゲ、テガタチドリ、マルバダケブキ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ハクサンチドリ、ムラサキタカネアオヤギソウ、コゴメグサ、ツマトリソウなどが咲き乱れていてすばらしい。
切通岩の鎖場を下ると大天井岳への登り。
テント場付近では、イワツメクサ、タカネツメクサ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンバイなどがところどころに咲いていた。
3日目 (大天井岳幕営地〜蝶ヶ岳)
紀伊半島あたりに上陸するかと思われた台風は、一転して東進し始め、多少雲がかかってはいるものの、無事に3日目の朝を迎えることができた。
東天井岳から横通岳へはおおむね、尾根の西側を巻いていく。
東天井から南へ下る廃道を見て過ぎると残雪があり、ちょっとしたお花畑となる。
横通岳を過ぎると、常念乗越への長い下り。
常念小屋前でひといき入れて、常念岳への登りにかかる。
ここで大休止をとって、次の鞍部へ大下り。
このピークを越えた小鞍部からはオオシラビソの樹林帯。
樹林のピークを抜けると一転して、無数の花の咲く草原の中の下り。 鞍部は灌木林だが、雪解けの遅い場所と見えて、サンカヨウ、エンレイソウ、ベニバナイチゴなど、初夏の花が咲き残っていた。
ここから蝶槍まで、たいした登りではないが、この日の行動は年少者にはかなりきつかった。
蝶槍から蝶ヶ岳ヒュッテまでは平坦だが、けっこう長い。
設営を終え食事がすむと、越えてきた常念岳がほのかに浮かび上がり、夕陽が大キレットに沈んでいった。
4日目 (蝶ヶ岳幕営地〜小梨平幕営地)
台風は完全に抜けてしまい、快晴の朝を迎えた。
食事を終えてゆっくりとご来光を待つ。
北岳、富士山、八ヶ岳、浅間山、四阿山、遠く日光、戸隠、妙高などが雲の中から頭を出していた。 徳本峠まで縦走を続ける予定だったが、体調やや不良の同行者が出たため、この日のうちに長塀山経由で上高地へ下山と決定。 テント場のすぐ上の尾根に上がると、槍・穂高はもちろん、御岳や乗鞍岳も意外に近いのだった。 長塀尾根はたいへん緩やかな下り出し。
最初は小草原で、ウサギギク、イワカガミ、タカネヤハズハハコ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ミツバオウレン、エゾシオガマ、ハクサンフウロ、クルマユリ、ムカゴトラノオ、テガタチドリ、ヨツバシオガマ、ツマトリソウ、ハクサンイチゲ、カラマツソウ、ハクサンイチゲ、アオノツガザクラなどが咲いていた。
しばし下って妖精の池。 花が見られるのはこのあたりまでで、この先はルリビタキのさえずる樹林帯の下り。
長塀山を越えると急傾斜なジグザグ道となり、コメツガなどの樹林帯となる。
ネズコやヒノキの急降下になると、徳沢のキャンプ場はすぐだった。
この日は、小梨平のキャンプ場で幕営。 こちらのテント場では、巨大なテントを持ち込んで騒ぐキャンパーの嬌声が、遅くまで聞こえていた。
5日目 (小梨平幕営地〜上高地バスターミナル)
小梨平からバスターミナルまでは、10分少々の歩き。
バスターミナル付近にあったコインシャワーが見あたらなかったので、しばらく探したら、インフォメーションセンターの中にあるのだった。
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