目の前の大天井岳がとても大きい。
ちょっとした鎖場を下り、小林喜作レリーフからやや登ると大天荘と大天井ヒュッテの分岐点。
ここは大天荘に向かってトラバース気味に登る道をとる。
かなり疲れも出てきていたので、この登りは急登に思えた。
途中道端に二羽のひなを連れたライチョウと会った。
大天荘に着いたのは12時40分。ここでこの日の行動を打ち切った。
小雨が降ってきたので、いそいでテントを張り、中にもぐりこむと、眠くなって寝てしまった。
風も出てき、テントが揺れるほどになったが、大したこともなく、やがておさまった。
2時過ぎ外を見ると、テントはずいぶん増えており、学生や高校生の声がしていた。
大天井岳へ行ってみると、ずいぶん晴れてきてはいたが、燕や槍、穂高などの上部にはガスがかかっていた。
しかし常念岳、蝶ヶ岳などはよく見え、常念の立派さは印象的だった。
水を小屋で買ってふたたびテントに入った。
槍ヶ岳の夕照
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槍ヶ岳の日没
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あたりが暗くなってきた7時過ぎ、テントを出てみると、ガスは下の方に降りていて、日がほとんど沈んだ西の雲の上に槍、穂高が浮かんでいた。
はじめてまじかにみる槍ヶ岳は、迫力があり、とても登れそうには思えなかった。