サテライト富士2

−精進口登山道から長尾山−

【年月日】

2017年11月22日
【同行者】 単独
【タイム】

精進口登山道入口(9:30)−ミズナラの広場(10:25)−長尾山(11:51-12:21)
−アズキナシの四差路(12:57)−精進口登山道出合(13:43)−精進口登山道入口(14:42)

【地形図】 鳴沢 富士山 ルート地図

 降り出しは夕方以降になるという予報だったのだが、雲行きはあまりよくなかった。

 前回と同じ駐車スペースから本栖洞穴への道を行く。
 道標はないが、道ははっきりしている。

カツラ大木(大きな写真)
ミズナラ大木1(大きな写真)

 洞穴からさらに大室山の麓へと道は続き、T字路に出る。
 南への踏みあとに入ってみたが、すぐにカラマツ林になったので引き返し、北への踏みあとを行く。

 すぐにカツラの大木。
 沢沿いでないので、ちょっと奇異に思うところだ。

 ブナの倒木があると、ムキタケが出ている季節じゃないのだが、一抹の期待が生じるのはやむを得ない。
 ミズナラのある広場で、大ミズナラやイヌブナに再会。
 季節を変えれば、樹木はずいぶん違った表情を見せてくれる。

ミズナラ大木(大きな写真)
イヌブナ大木(大きな写真)

 最初は小雨程度だった雨が、少々強くなってきた。
 上半身だけ雨具を着て、精進口登山道を進む。
 溶岩塊の上にコメツガやシラビソがのしかかっている風景は、独特だ。

 長尾山へは、作業道が分岐する。
 ここも、ブナやミズナラの林だが、さほどの大木は見なかった。

 破線路から離れて登っていくが、上部は部分的にアズマネザサが茂っており、ヤブを避けながら進む。
 三角点で大休止。
 風が強かったが、雨はやんだので、休むことができた。

アズキナシ(大きな写真)
これが林業か(大きな写真)

 頂稜を通らない破線路に戻り、倒木の多い作業道を下る。
 なんのために伐ったのかわからないほど伐り散らかされたところもあった。

 車道に出る手前は破線路を外れて、道もやや不鮮明になる。
 ことによると、作業道をロストしたのかもしれない。

 しばらく行った十字路は、前回、片蓋山にとりついた地点だが、天然記念物のアズキナシはここだった。

ツルウメモドキ(大きな写真)
苔むす森1(大きな写真)

 雨がまた強くなってきたので、戻ることにした。
 ここからは、前回大室山から来たときに通った舗装道路を行く。

苔むす森1(大きな写真)
苔むす森2(大きな写真)

 荒れた草原はややわかりづらいので、そのまま精進口登山道へ戻り、通ったことのない分岐を西へ入ってみた。
 しばらく行くと、、大室山の麓を回ってミズナラの広場へ続く道に出た。
 これで、複雑に錯綜する大室山周辺のルートが、いくらかつかめてきた。

 ミズナラ広場まで戻るころには、雨がずいぶん強くなった。
 大ミズナラ以外の木をゆっくり鑑賞したかったが、濡れるのは嫌なので、早々に戻ることにした。

苔むす森3(大きな写真)
ミズナラ大木2(大きな写真)

 残念な天気ではあったが、いい木を見ることができて、よい一日だった。