青梅旧街道を行く
−大菩薩峠から丹波山村−
【年月日】 |
2014年7月12日 |
【同行者】 |
単独 |
【タイム】 |
上日川峠(8:37)−大菩薩峠(9:36)−フルコンバ(10:06)−ノーメダワ(10:52-11:14)
−追分(11:56)−藤ダワ(12:45)−丹波(13:26)
|
【地形図】 |
七保、大菩薩峠 柳沢峠 丹波 ルート地図
|
一ヶ月も山歩きしなかったので、身体がなまっていると感じていた。
あまりきついところはパスだと思ったので、大菩薩峠越えという、クラシカルなコースを歩いてきた。
栄和交通の登山バスは、いつもながらにぎわっていた。
朝の早い時間は、臨時便を何台も出さないと乗りきれないのだが、7時45分くらいに甲斐大和に着いてみると、早くも臨時便が待っていてくれた。
ありがたいことだ。
これに乗ると、30分少々で上日川峠まで行けてしまうのだ。
上日川峠の駐車場は完全に満車状態で、あふれた車が路肩にひしめいていた。
これを見ると、バスで来てよかったと思う。
腹ごしらえをして、大菩薩峠に向かって歩き出す。
ミズナラ林とカラマツの植林の中を緩やかに登っていく。
いつもながら、登山者の多いコースだ。
福ちゃん荘の先から雷岩コースと分かれて、峠に向かう林道に入る。
ここは大菩薩山塊の中で最も一般的なコースなのだが、ここを歩くのはなんと27年ぶりだ。
勝縁荘手前の増水した小沢が小気味よく流れているのが印象的だった。
介山荘まで自動車が入っているので、急なところや荒れたところが全くなく、ずいぶん早い時間に峠に着いた。
しばらく雨続きだったが、この日は久々に晴れあがり、妙見ノ頭や大菩薩嶺がまぶしかったが、雲も多く、遠望はきかなかったため、富士山や南アルプスは見えなかった。
草原のたたずまいは以前と変わっていないが、かつて美しく咲き乱れていた花は、一つも見あたらなかった。
この日の登りは基本的にここまでで、あとは緩やかに下るだけだ。
荷渡し場からフルコンバまでは、松姫峠から来たときに歩いたことがあるが、樹林帯の中の歩きやすい下り道である。
フルコンバでヤマオダマキが咲いているのを見たが、これが、この日山中で見たほとんど唯一の草花だった。
小菅村への道を分けて尾根を進むと、緩やかに登下降しながら高度を下げる。
カラマツ林やヒノキ林も混じるが、おおむね自然林が多く、ミズナラの大木もちらほら目にすることができた。
二人連れのハイカーとここですれ違ったが、大菩薩峠から先で出会ったのは、この二人だけだった。
両側が伐開されたノーメダワで大休止。
初夏の山稜の濃い緑が鮮やかだった。
サカリ山に直進する踏みあともあるようだったが、ここは巻き道を行く。
何ヶ所か、小さな流水を渡るが、渇水時にここで水がとれるかどうかはわからない。
途中一ヶ所、不審な分岐がある。
開削されたばかりの山道で、まだほとんどだれも通った形跡がない。
思わずそちらへ引き込まれそうになったが、おかしいと思って引き返した。
石仏のある分岐には道標もないが、たぶん、小菅に下る道ではないかと思う。
追分で再び、小菅への道を分けると、マリコ川源流に降りる。
クモの巣が顔にかかるから、先ほど会った二人連れは、小菅から登ってきたものと知れる。
ヒノキの根元にハナビラタケが出ているのを見たのは、初めてだった。
このあたりはとても雰囲気のよいところで、トチの巨木が林立したところもあった。
再び山腹のトラバースになり、しばらく行くと右下に林道が見えてくる。
藤ダワの四叉路は貝沢コースを降りてみた。
沢ルートではあるのだが、人工的な階段道が多く、鎖のついた柵が至るところで転倒していて、気分のよい道ではなかった。
林道に出ると、町まですぐだった。
BGMのうるさい釣り堀のところから橋を渡って、国道に出たところが丹波のバス停だった。
2時台のバスに間に合うかと思っていたが、バス停に着いたのはずいぶん早い時間だった。
山の中に較べて、バス停近くはひどく蒸し暑かった。
|