再び滝戸山
− 境川から往復 −

【年月日】

2009年3月15日
【同行者】 Uさん
【タイム】

登山道入口(8:10)−滝戸山(10:35)−登山道入口(13:35)

【地形図】 河口湖西部、市川大門 ルート地図

アオギリ林
登山口の石祠

 よく晴れたので、また滝戸山に行った。
 今回は、境川村側から正規の登山道を登った。

 登山口周辺はなぜか、シラカシ林。
 太いもので直径30〜40センチメートルほどなのだが、冬枯れた景観の中で、鮮やかな緑が清々しい。

 登山口から少し上流には、アオギリの林。
 落葉しているので、これと言って特徴はよくわからない。
 おおむね60年生だという説明がされているが、ものの本には、アオギリの自生北限は伊豆半島だと書いてある。
 とすると、ここのアオギリはどこから来たのだろう。

 シラカシといい、アオギリといい、いずれも暖かい地方の植物だ。
 滝戸山北麓がことさら暖かいというわけではないから、ちょっと不思議だ。

シラカシ林
端正な石仏(大きな写真)

 登山口には石祠。
 山の神かと思ったら、細い木の枝で作った弓がたくさん奉納されている。
 これは何の神様なのだろう。

 登り始めてしばらくで、石仏。
 馬頭尊かと思えるが、表情が豊かでリアルな感じのする像だ。

 滝の上に築かれた石垣堰堤を見ると、少しずつ尾根に登っていく。

 沢筋で、「うふふふ」という声が聞こえる。
 あれはヤマアカガエル。

 ミズナラ・クリ・ケヤキなどの混生した林が美しい。
 二次林だが、ケヤキはなかなかの大木になっていて、見ごたえがある。

ゴジュウカラ1
ゴジュウカラ2

 シジュウカラの地鳴きが多いが、ちょっと聞き慣れないピィピイという声もする。
 幹を自在に上り下りしているのは、ゴジュウカラだ。

 カタクリの葉が芽生えているところに、古タイヤがいくつも転がっている。
 上の方に、狢山からの林道のガードレールが見える。
 ここもまた、粗大ゴミ廃棄林道なのか。

 トラバースで尾根の上に上がると、南アルプスの大展望。
 盆地の向こうに、先週とほとんど同じ絶景が広がる。

 日なたにはダンコウバイやマンサクの花。
 いずれも早春を代表する樹の花だ。

北岳と間ノ岳
富士山(大きな写真)

 登りつめると、滝戸山のピーク。
 ここには「山梨の森100選 滝戸山のミズナラ林」という看板が立っているが、何の変哲もない雑木林だ。

 南アルプス側の切り開きがあるが、ここは途中で見てきたのと同じだから、少し戻って、富士山側の切り開きで大休止。
 南斜面には、春の日射しがふりそそぎ、風もほとんどない。
 じっとしていると、眠くなり、ぐっすり眠ってしまった。

テングチョウ
沢の流れ

 携帯電話の音で目が覚め、下山にかかる。
 気温が上がって、眠気が残っている感じ。

 こちらとは逆に眠りから覚めたテングチョウが、至るところで飛び回る。
 登山道を下っていくと、テングチョウもついてくるようだ。

 石垣堰堤で対岸に渡り、今度はヤブっぽい左岸の道を下った。