去りゆく秋を惜しむ
− 精進湖から三方分山周回 −

【年月日】

2008年10月5日
【同行者】 単独
【タイム】

県営精進湖駐車場(7:30)−女坂峠(8:44)−三方分山(9:47)
−精進峠(10:23)−根子峠(11:00)−パノラマ台(11:27)
−烏帽子岳(11:44)−県営精進湖駐車場(13:54)

【地形図】 市川大門、精進 ルート地図

パノラマ台からの富士山(大きな写真)
ブナの多い雑木林

 県営駐車場から女坂峠に向かって歩き出す。
 精進の大杉を見て、スギ林の中を登っていく。

 セキヤノアキチョウジ、キバナアキギリ、ツルニンジンなどが咲く中、ジグザグに登高していく。
 沢筋なので、きのこはほとんど見えない。
 高度を上げていくと、雑木が多くなるが、相変わらずきのこは少なく、リュウノウギクやヤマラッキョウが目を慰める。

 1年ぶりの女坂峠で身支度を整え直して、三方分山へ向かう。
 尾根に出ると、ヤマトリカブトが満開で、とても美しい。

 ブナまじりの雑木林だが、ときおり大きなブナも混じる。
 ツエタケ・タヌキノチャブクロ・ウスキブナノミタケ・ツキヨタケなどを見るので、ブナハリタケがあってもよさそうなものだが、その気配なし。
 カラマツ林もあるのだが、ハナイグチは終了してしまったようだった。

 三方分山は雑木に囲まれたピークで、富士山の見える方向だけが伐開されている。
 日曜日だが、登山者は皆無。

 精進峠への下りもおおむね、ブナ雑木林。
 このあたりで見たのは、チシオタケ・ツキヨタケ・ニカワチャワンタケなど。
 ツキヨタケだけは、りっぱな群生がいくつもあった。

 精進峠まで下ると、きのこの姿は多くなる。
 ミネシメジ・クサウラベニタケなどを見る。

ヤマトリカブトの道
パノラマ台から望む三方分山

 根子峠からは、軽トラックが通れそうな、広い道。
 ここからパノラマ台にかけては、観光客が登ってきていた。

 ムラサキシメジ・コテングタケモドキ・ドクツルタケなどが見えるが、ウラベニホテイシメジは見あたらない。
 ウラベニに似たきのこで、カサが濃褐色のきのこがいくつか出ていた。
 これは、ウラベニホテイシメジのバリエーションなのかどうか不明。

 烏帽子岳からは、城山に下りるつもりだったが、整備の行き届いている東海自然歩道に入ってしまった。
 こちらには、ドクツルタケなどに混じって、ウラベニホテイシメジが少々出ていた。

 本栖湖畔から車道を行くとひどい遠回りになるので、山裾歩道を精進湖に向かった。
 ここはおおむねスギの植林地だが、溶岩地形の中に雑木も生えているので、ニオイワチチタケ・カヤタケなど、多少のきのこを見る。

 城山登山口で地下道をくぐり、精進民宿村への遊歩道を行く。
 ここは青木ヶ原樹海の一角で、アカマツ・モミ・スギなどの樹林である。

 この日、きのこが最も賑やかだったのはこの一帯で、アカモミタケ・ナラタケ・ドクベニタケ・チャツムタケ・ハナホウキタケなどを見た。

 精進湖駐車場に着くと、雨が降り出した。