本日、山はホウキタケ祭り
− 向村から蛾ヶ岳 −
【年月日】 |
2008年9月23日 |
【同行者】 |
単独 |
【タイム】 |
下九一色郵便局近く(11:00)−横沢(11:54)−蛾ヶ岳(14:10)
−新折門峠(15:00)−旧折門峠(15:06)−横沢(15:52)
−下九一色郵便局近く(16:20)
|
【地形図】 |
市川大門 ルート地図
|
大雨一過。
久しぶりに晴れたので、富士山を見に出かけた。
大幅に出遅れたのだが、とりあえず予定通り芦川村高萩の向村集落、郵便局近くから登り始めた。
二万五千図に破線路はあるが、最近の登山道はガイドブックに出ているメインルート以外を歩く人は少なく、荒れていることが予想された。
沢名不詳の小沢に沿って登り出すとすぐに、踏みあとが不鮮明になる。
ここは尾根上に登っていくきのこ道に入る。
ベニタケ科の不詳のきのこが至るところに出ているが、よさげなのは一つもなし。
さらに行くと、ウスムラサキホウキタケ・ハナホウキタケなど、有毒ホウキタケの大群生。
これはなかなかみごとだった。
カサのすっかり開いてしまったカラカサタケも、いくつか出ていた。
しばらく行って、シカ道利用で沢に下り、廃ワサビ田を見て再びしっかりした山道を行く。
傾斜が出てきて暗い植林地をジグザグに登りつめると、雑木林の峠状地点。
目の下すぐが横沢で、やや増水ながら静かに流れていた。
ここはおそらく集落のあとだと思われ、しっかりした石垣で何段もの平坦地を造成してあった。
横沢渡渉地点には朽ちた橋が残っていたが、蛾ヶ岳へは峠状地点から尾根を登る。
沢沿いの杣道がしっかりしていたので、思わずそちらに入ってしまったが、踏みあと不鮮明なルートなので、ここは尾根を忠実に行く。
このあたりには至るところにクサハツが出ていて壮観だった。
尾根道はしばらく、細いながらもしっかりしていた。
アカマツまじりの雑木林で、トキイロラッパタケがたくさん出始まっていた。
しばらく行くと右がヒノキ林になるが、左斜面はずっと雑木林で、きのこがとても多い。
コウタケ・ウラベニホテイシメジ・サクラシメジ・シロオニタケ・ドクベニタケなど、知ったきのこも多いが、枚挙にいとまがない。
ヒノキ間伐地帯に入ると踏みあとは左(横沢左岸)側に巻いていく。
あとから思えば、この巻き道に入ってもよかったのかも知れないが、こういう場合は尾根を行くのが王道である。
間伐されたヒノキが伐り散らかされた尾根を急登するところは、けっこうきつい。
ミヤマママコナ・コシオガマ・シモバシラなどが細々と咲いていて、目を慰めてくれる。
尾根が左にカーブしても引き続き、傾斜はきつく、踏みあとは消え消えだ。
先に見送った巻き道かも知れない道を左から合わせ、立木を頼りにずり登っていくと、頂上台地の一角。
コシオガマ
| ミヤマママコナ
|
踏みあとが乱れているが、山頂に向かわないので、ヤブこぎで山頂へ。
よく晴れてはいたが、雲も多く、南アルプスは見えなかったが、富士山はちゃんと見えていた。
ここで時刻は14時。
きのこの写真を撮りながら来たので、意外に時間がかかってしまった。
ゆっくり休む時間がないので、すぐに折門峠に向かう。
ここからはまともな登山道になる。
シラヤマギクの咲く急降下が数ヶ所。
北がカラマツ林なので、ちょうど出始めのハナイグチやキノボリイグチが多い。
大平山へは登らず、南側を巻く。
折門峠の看板の立つ地点と地形図の折門峠は、地図の新旧によって異なっている。
最新の地形図だと折門峠(大平山の南肩)と看板の位置は一致するが、自分の持っていた古い地図では大平山東の肩が折門峠と記載されており、看板位置と地名とが一致しない。
それを理解するのに、しばし思案した。
蛾ヶ岳から富士山
| ハナイグチ大発生
|
三方分山・精進湖方面とある方の道はヒノキ林の中で、薄暗い。
旧折門峠に着いたのは3時すぎ。
できれば、アンバ峠あたりまでは行きたかったが、もう下山のタイムリミットだ。
旧折門峠からの下山道も下りはじめは倒木が多く廃道同然だったが、道形はしっかり残っていた。
しばらくは急傾斜のジグザグ下り。
さらに左側が山のトラバース。
尾根に乗って再び沢状を急降下。
ルートはほぼ、地形図通りだった。
横沢支流を渡り、朝来た朽ちた橋のところを渡ると、あとは知った道なので、のんびり下れた。
|