祭りのあとの寂しさは・・・
− 根場から王岳 −
【年月日】 |
2007年12月8日 |
【同行者】 |
単独 |
【タイム】 |
精進湖(9:25)−MTB−根場入口(9:47)−鍵掛峠(11:30)
−王岳(11:22-11:27)−五湖山(13:35)−女坂峠(14:08)
−精進湖(14:45)
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【地形図】 |
河口湖西部、鳴沢、精進、市川大門 ルート地図
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ホオジロ
| オクモミジハグマも枯れた
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まずは精進湖から根場へのサイクリング。
だいたいは下り勾配だが、多少の登りのあるので、体が暖まる。
先週と同じところに自転車をとめ、今回は「いやしの里」の方へ向かう。
道標がないので、「いやしの里」の入場券売場で道を聞き、山道に入った。
しばらく登ると、ヘキサチューブがたくさん立った場所。
ヘキサチューブとは、シカによる苗木食害防止のための樹脂製管である。
沢筋の、雑木も生えている斜面なのだが、ヒノキを植えたらしい。
ところが、1メートル以上あるチューブの中に、ヒノキの小苗を植えたために、ほぼすべてが枯れてしまっており、あたかも小苗の墓標のような状態だった。
そばには「平成11年度 保安林改良事業施行地」という看板があり、食害防止の説明と異常があれば下記に電話をほしいと書いてあった。
税金を使って植える植林だから、こんなにいい加減なのだろう。
「ブナ原生林」の看板を見るあたりはブナ林だが、さほど大きな木は見えなかった。
小尾根に上がると、ブナ・アセビ・リョウブが多い。
急登をがんばると、頂稜が近くなって来、原生林らしきブナ林。
このあたりは風情がよい。
鍵掛峠からは浅い二次林。
小ササの中に露岩が点在し、開けたところにはノイバラが繁る。
鍵掛をいつの間にか過ぎると、ブナ大木があらわれる。
ところどころで展望が開けるが、富士山は雲の中だった。
展望のよいシラビソ植林地を過ぎると、南側が切り開かれた王岳。
富士山周辺には雲がわいており、山頂部分がわずかにのぞいている状態だった。
北側はよく晴れていたのだが、展望なし。
小春日和の暖かな山頂だった。
腰を下ろすと、横に「南無妙法蓮華経」と彫られた石柱。
釈迦ヶ岳にあるのと同じやつだ。
自分のためにこのようなものを建てるのであれば、もっと目立たないところに建ててほしいし、布教の一環として建ててあるならば、不愉快だ。
急降下するとしばらくはゆるい登下降が続く。
御坂の尾根にはノイバラと共に、メギの木をよく見かける。
トリトマラズとも呼ばれるらしいが、じっさい鳥が食わないのか、秋はメギの実が美しい。
このあたりにはブナやミズナラの大木があって、感じがよい。
振り返ると、樹間から見える三角錐の王岳がなかなか立派だ。
五湖山を過ぎると、風化したような尾根の上に低いアカマツがちらほら。
眼下に精進湖と、天子山塊が見えるのだが、竜ヶ岳以南は雲に隠れてよく見えなかった。
女坂峠手前の露岩は、このコースでもっとも展望がよいかも知れない。
王岳・三方分山を始め、富士山や天子山塊が一望できる。
ここまで来ると、富士山も頭だけははっきり見えた。
陽が傾き、北西から季節風が吹き始めた。
センボンヤリ
| ヤマトリカブト
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女坂峠はいかにも峠らしいところで、三方分山への尾根と上九一色村古関から精進への峠道が交差している。
首は皆欠けてしまっていたが、数体の石仏と石柱が置かれていた。
精進へは峠道を下っていく。
寛政2年の銘のある石仏や古い石積みなども見られ、由緒ある道らしかったが、かなり荒れてもいたので、通る人は少ないものと思われた。
王岳を振り返る
| 女坂峠手前ピークからの富士山(大きな写真)
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精進の集落も閑散としていた。
まずは諏訪神社で、精進の大杉を見学。
女坂峠の石仏
| 精進大杉
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ずんぐりした感じの巨スギだったが、太さは河口浅間神社のものよりずっと太く、説明板には樹齢1200年と書いてあった。
本殿わきのスギ・モミもなかなか立派な巨木だった。
自動車をとめた湖畔まではすぐだった。
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