冬枯れの御坂山地
− 根場から鬼ヶ岳 −

【年月日】

2007年12月2日
【同行者】 単独
【タイム】

大石プチペンション村(9:00)−MTB−根場入口(9:40)−
鬼ヶ岳(11:45-11:52)−金山(12:12)−作業道終点(12:37)
−大石プチペンション村(13:35)

【地形図】 河口湖西部、鳴沢 ルート地図

曲がりブナ
枯れたオヤマボクチ

 いつものところに自動車をとめ、自転車で西湖に向かう。
 たいした距離ではないと思っていたのだが、河口湖畔に出て河口湖の北側を走り、ちょっと急な坂を登らなければ西湖に行くことはできない。
 湖畔のカエデはちょうどいい案配に紅葉しており、富士山を背景に紅葉撮影の人たちが群がっていた。

 鬼が岳登山口のある根場は西湖を過ぎたところなので、文化洞トンネルを抜けてから、またずいぶん走ったような気がする。
 根場の駐車場に自転車をロックすると、すぐ前に鬼ヶ岳・雪頭ヶ岳登山口という道標があった。

 しばらく林道を行くと、パープルカラーに塗られた巨大堰堤下の大駐車場に着く。
 沢には水が一滴も流れていない。
 山梨県には、このようなところがたいへん多い。

 ここから登山道だが、スギ・ヒノキの植林地がずっと続く。
 カラマツ林に入るあたりから傾斜が急になり、小尾根に乗るとブナ林で、ずっと急登だ。
 最初のサイクリングが効いているのか、いつになく苦しい登りだった。

 ブナ林はおおむね若かったが、そこそこの大木もあり、ミズナラ・コナラやバラモミなども見られた。
 きのこは全くなし。
 咲いている花も皆無で、トリアシショウマ、オヤマボクチ、ヤマトリカブト、リンドウ、アザミ、ヤマハハコ、シモツケソウなどが花がらになっていた。

 頂稜に近づくと灌木帯で、メギやノイバラの実が目を引いた。
 登山口にあった雪頭ヶ岳という山名は、節刀ヶ岳のことかと思っていたが、鬼ヶ岳南峰のことのようだ。

 南峰に登り着いたが、しだいに上がってきたガスのため展望なし。
 感じのよい岩峰だったので、これは残念だった。

 鬼ヶ岳も同様の岩峰。
 ここまで来ると、富士山上部のガスが晴れ、すっきりとまではいかないが、山が見え始めた。
 そうなると、ここはすばらしい展望の峰なのだった。

メギの実
ノイバラの実

 近くは十二ヶ岳、節刀ヶ岳、御坂黒岳。
 奥秩父から八ヶ岳。
 南アルプスはほぼ全山。

鬼ヶ岳からの富士山(大きな写真)
シジュウカラが多い(大きな写真)

 しばし展望を楽しみ、金山に向かう。
 ここからは雑木とシラビソの植林地。

 金山からはササの中を十二ヶ岳方面に少し下って大石への分岐。
 ここには道標がないのだが、カラマツにペンキで大石と書いてある。

ムラサキシキブ
西湖を舞うトビ(大きな写真)

 やや薄い踏みあとを下っていくと、山の北面なのでずいぶん寒い。
 ペンキの目印に導かれて下っていくと、大堰堤が見えて来、堰堤工事の作業道に出る。
 ここから大石までがとても長かった。

 小鳥は多いのだが、多少なりともまともに撮れたのは、シジュウカラだけだった。
 下山後、自転車を回収するために西湖に行ったら、トビが二羽、悠々と飛んでいた。