日帰り富士山
− スバルラインから富士山 −

【年月日】

2007年9月1日
【同行者】 単独
【タイム】

スバルライン終点(5:32)−白山神社(8:48)−剣が峰
(9:20)−白山神社(9:48-9:53)−下山道分岐(10:32)−
スバルライン終点(11:50)

【地形図】 富士山、鳴沢 ルート地図

シラネアザミが多い
アキノキリンソウも多い

 米がなくなったので、精米を兼ねて富士山に出かけた。
 この日はきのこでなく、登山が目的。

 ある程度時間がかかるのは承知だったので、やや早起き。
 それでも、5時半ごろにスバルラインの駐車場に着いたら、たくさんの自動車がとまっていた。

 駐車場からしばらくは、佐藤小屋方面への車道歩き。
 樹林帯の路傍に、アキノキリンソウ、シラネアザミ、ホタルブクロ、ヒメシャジン、トモエシオガマ、ヤマオダマキ、オンタデなどが咲いている。

 登山指導所からやや傾斜のある道に入る。
 樹木が切れると、咲いているのはオンタデばかり。

 ザクザクの広い道なので、遅い人がいても抜いていける。
 このあたりは乗用の馬も通るのだが、朝が早いので馬は歩いていない。
 ちなみに7合目まで往復13000円と書いてあった。

下界を見下ろす
直下から剣が峰

 7合目というのはどの地点を言うのか、今ひとつはっきりしない。
 7合目○○小屋という山小屋の前を通ると7合目に来たかと思うのだが、そのはるか上にも、7合目○○小屋がある。

 7合目地帯は、ザク砂ではなく、溶岩が露出した場所で、いくらか急登になる。
 小屋の石垣に咲くイワツメクサが、このルートで最も上部に咲く花だった。

 8合目より上に植物はほとんどなし。
 荒涼とした世界だ。

 斜面にへばりつくように山小屋が林立していて、疲れたハイカーというか、観光客が休んでいる。
 山小屋周辺では、何かを焼却する匂いと糞尿の匂いが漂っていて、とても苦しい。
 とてもではないが、山らしい雰囲気とはいえない。

 9合目あたりには、道ばたで寝ている人や酸素を吸っている人が何人もいた。
 高度計の数字が3700メートルを超え、白い鳥居をくぐって少し登ると、ようやく神社の前。
 ここも宗教施設っぽくなくて、絵馬やお守りの売店みたいだ。

 神社の裏手に回ると、凄惨な爆裂火口の向こうに剣が峰が見える。
 とりあえず、左回りで剣が峰をめざす。

 火口には汚れた雪渓が引っかかっており、底は深い。
 天気は快晴だが、下界は雲海のためほとんど見えなかった。
 ときおり吹いてくる風は、さすがに高所だけあってかなり寒かった。

 測候所あとの三角点前にも、特に目新しいものはなく、さっさと下山。
 お鉢まわりにちょうど1時間かかった。

 神社の前で少し休んで、下山にかかる。
 地形図の8合目地点から下山専用道に入る。
 こちらは、溶岩ではなく、砂や小石の道だが、落石があったら怖い感じ。

 下っていくとまもなく雲海の中に入ってしまい、なにも見えなくなるとともに霧雨地帯に入ってしまった。

剣が峰を振り返る
カラマツでさえずるウソ(大きな写真)

 下るのには結局、2時間ほどしかかからなかった。
 下山後、きのこ好きの人々と夕方まで歓談して帰った。