雨の降りそうな横尾山
- 横尾山から飯盛山 -

【年月日】

2006年5月26日
【同行者】 単独
【タイム】

信州峠(8:00)−横尾山(9:24)−飯盛山(13:13-13:21)
−平沢登山口(14:12)

【地形図】 谷戸 ルート地図

アカネスミレ
ワダソウ

 今にも雨の降り出しそうな信州峠には、一台の車もなし。
 ホトトギス・カッコウ・ジュウイチ・ツツドリなどがそれぞれに個性的な声を響かせる中、ゆるやかに登っていく。

 足元にはアカネスミレとおぼしき美しいスミレがたくさん咲いていた。
 周囲はカラマツ林。
 モリノカレバタケの仲間がたくさん出ている。

 ワダソウ・ワチガイソウ・オオヤマフスマ・クリンユキフデ・チゴユリなど目立たない花も多い。
 ワダソウは初見。

ヒメイチゲ
ツバメオモト

 道はよく整備されていて歩きよく、何の心配もない。
 小1時間ほどで展望台。
 富士山が見えるはずの方向はガスでなにも見えなかった。

 トウゴクミツバツツジはようやく咲き始め。
 マイヅルソウはまだ芽が出たばかり。

 ツバメオモトやヒメイチゲの花が見えてくると、深山らしい雰囲気となる。
 エゾムシクイやルリビタキが鳴くので、なおのこと良い雰囲気。

 横尾山はなにも見えないので、そのまま通過。
 ここからは消え消えの踏みあととなるので、花見モードは終了して、ルートファインドに集中する。

 大きな岩のあるところで左折。
 その先がちょっとわかりにくいが、北西のピークに登らずに南西への尾根に乗る。
 アズマギクがたった一輪、咲いていた。

アズマギク
サクラソウ

 どういうわけか、この尾根は刈り払いがされていて、油断してのんびり歩いていたら、主稜線をはずして西にあるスキー場方面に下ってしまいそうになり、しばし登り返し。

 主稜線まで登り返すのが面倒なので、たいへん不詳な踏みあとを長くトラバース。
 カラマツの植えられた、沢の源頭状のところを行くがさほど急傾斜でないので、危険なところはない。
 ラショウモンカズラ・チチブシロカネソウ・コガネネコノメソウ・ニリンソウなどを見る。

 ころあいを見て尾根に上がって鞍部へ下る。
 鞍部を越える破線路は存在しない。
 ここから飯盛山へは踏みあともたいへん薄い。

 ところどころでワラビやゼンマイ・ヤマドリゼンマイ・ウド・ハンゴンソウ・ヨブスマソウなどの群生。
 こういうところのワンデルングはなかなか愉しい。

アマナ
チチブシロカネソウ

 登っていくと牧場のへりに出る。
 鉄条網とカラマツの枝を避けながら歩いていく。
 レンゲツツジが生えているが芽はまだ硬い。

 アマナ・サクラソウ・ピンクのクサイチゴなどを見ながらずいぶん行くと立派すぎる登山道。
 周囲の景観はガスでさっぱりわからないが、そこが飯盛山直下の三叉路。

 とても人工的で違和感のある道をしばしで飯盛山。
 なにも見えず、なにも咲いていない山頂だった。

イカリソウ
クサボケ

 岩陰で少し酒を飲んですぐに下山にかかる。
 ここからは新緑のなか、ニリンソウ・イカリソウ・クサボケの多い立派な登山道だった。

 平沢の飯盛山登山口まではすぐだった。