笹子雁ヶ腹摺山周回

【年月日】

2004年2月16日
【同行者】 単独
【タイム】

神社(10:05)−田通の姥神(10:32)−大鹿峠(11:47)−お坊山(12:37)
米沢山(13:10)−笹子雁ヶ腹摺山(14:00-14:20)−矢立の杉入口(15:07)

【地形図】 笹子

笹子雁ヶ腹摺山からの富士山
 国道が大鹿川を渡るところに神社があったので、そこに自転車をデポ。
 中央道を陸橋で渡り、山の方へ入っていく。  すぐに原区桜森林公園という小さな公園。
 大鹿川上流開発反対という小さな看板が立っている。
 ここでヤッケを脱いで林道へ。

 「トモローランド入口」なる看板もあるが、ひと気がまったくなく、どうも廃墟っぽい。
 上空に送電線が走っているので、巡視路らしき枝道もたくさんあるが、ずっと道路を行く。
 なんの工事をしているのか、タンクローリーも行き交っていた。

 しばらくで田通の姥神という見慣れない石像物。
 傍らの説明板に、これは、田野方面への峠道の守護神であったと記されていた。

 道証地蔵で滝子山への道を分けるあたりから路面に氷が多くなり、歩きにくくなる。
 さらにいくと、カーブした先で、いきなり道路がなくなってしまう。
 道路のつきあたりは岩盤で、上部の登山道らしきところへはワイヤにぶら下がってよじ登るようになっていた。
 カーブの手前に「山道」と書かれた小さな看板があったので、あれが登山道だったのかもしれない。

 ここからはたいへん気分のよい峠道。
 ほぼ水平に山腹をトラバースしながら進んでいくので歩きやすいが、山の北側を回るところは雪が凍っていて、すべりやすい。
 大鹿峠に来ると、初鹿野方面が見えていて、ベンチなども作ってあった。

 今日から禁猟。
 ハンターのいない山は安心して歩くことができるが、自分の服のどこかから、猫の小便のにおいがする。
 家の猫のしわざだが、なんだか猫をつれて歩いているような変な気分。
 猫をつれ歩く気分はともかく、このにおいが冬眠中のクマを刺激などしないで欲しい。

 ここからお坊山までは明るい雑木の尾根をいく。
 融けかかった雪が再凍結したところはすべるので、軽アイゼンを着用。
 軽アイゼンをつけるのは何年ぶりだろう。

 お坊山の肩からは、滝子山が雄大。
 大菩薩方面もよく見えていて、湯ノ沢峠に至るのだと思われる林道によって、斜面がひどく傷ついているのがわかる。

 お坊山の頂上はそのすぐ先だが、ここもなかなか好展望。
 南側は白根三山。西に八ヶ岳。北は金峰から国師、甲武信、木賊、破風など。

 尾根上に雪はほとんどないので、軽アイゼンをはずし、雑木のなかを登り下り3つ目で米沢山。
 三ツ峠あたりまでははっきりしているが、富士山は今日もかすんでいて、はっきり見えない。
 ここまで来ると、反射板のある笹子雁ヶ腹摺山まではもうすぐだ。

 ここからは鎖の下がった急降下。
 下りきると、4つ目のピークが本日最後のピークだ。
概念図
 ここまで明るい尾根だったのだが、笹子雁ヶ腹摺山はヒノキに覆われているので、暗い山。
 足下に気をつけながら登りきると、光がいっぱいにあふれる笹子雁ヶ腹摺山の山頂に着いた。

 ここからは大菩薩方面がとてもよく見えるのだが、送電鉄塔があまりに多く、写真を撮る気にもならない。
 ここまで飲まず食わずで歩いてきたので、先日休んだ南面で腰を下ろして小休止。
 南アルプスや富士山が鉄塔の向こうに見えているが、やっぱりかすんでいる。
 三ツ峠や道志方面は、逆光のためぱっとしない。
 ここに来るのは、晩秋の午前中早い時間がベストだろう。

 自動車を置いた矢立の杉まではあっという間だった。