終日ヤブこぎ
- 八幡山から帯那山 -

【年月日】

2004年2月7日
【同行者】 単独
【タイム】

堀之内小学校(9:26)−尾根の上(10:36)−岡象峠(11:00)−桜峠
(11:12)−八幡山(11:53-12:27)−1290メートルピーク(13:20)
−古峠(13:33)−四等三角点(14:16)−帯那山(15:11-15:18)−
切差下(15:55)

【地形図】 甲府北部、塩山

帯那山からの富士山
 堀之内小学校近くに自転車を止め、フルーツラインを少し行って、橋を渡った先を山の方に折れる。
 左下に川を見ながらブドウ畑の間を登っていくが、道標のようなものは全くないし、昭和60年修正の25000分の1「塩山」の破線路が健在だとは思えない。
 とりあえず、いちばん奥の農家の前を左に入る林道があったので、そこに入った。
 川には巨大な堰堤がいくつもできており、林道わきは土建屋さんの資材置き場のような状態だった。

 これはと思う山道があったので入ってみたが、防獣柵が張りめぐらされていて、どこも行き止まりになっていた。
 林道にはイノシシよけのゲートがあったが、鍵は掛かっていなかったので、さらに奥へと進んだ。

 林道の随所に分岐点があって考えてしまったが、沢をずっと詰めていけば、岡象峠に登りつくのではないかと思ったので、基本的に本流筋を登っていった。
 しかし、道が細くなり、ひどい竹ヤブに入っていったので、辟易して支尾根にとりついてしまった。

 まったく手入れのされていないヒノキのヤブ尾根を強引に登り、最後は沢の高巻き状の急斜面をはい登ってようやく、踏みあとのある尾根上に出た。
 その時点で現在地は不明だったが、あとから考えるに、岡象峠と天狗山の中間点あたりだったと思う。

 天狗山には魅力がないので、尾根を西へ向かう。
 踏みあとがあるとはいえ、手入れされた登山道ではなく、ヤブがうるさい。
 しばし歩いて、古い石祠のある岡象峠。
 ここからはアカマツが多い登りで、すぐに下って林道の桜峠。
 これらの峠道にも、道標はひとつもない。

 相変わらずアカマツ中心のヤブ尾根を登りつめたところが八幡山。
 三角点の周囲だけが切り開かれているが、展望は全くなし。
 ちょうどお昼だったので、大休止にした。

 ここの下りにあった蛍光ピンクのテープに惑わされてルートミス。
 でもロスは5分くらいだったので助かった。

 南と北に集落があるので、ときどき古い峠が尾根を渡っているような感じ。
 でも、この道に入ったところで、ちゃんと下れるかはわからない。

 火山岩でできた小ピークは、このコース唯一の展望台で、南から東にかけて一望できる。
 富士山は相変わらずかすんでいるが、その他はよく見える。
 南には兜山。

 今歩いてきた八幡山がもう、ずいぶん遠い。遠く大菩薩の頂部が白く、小楢山の雑木林が暖かげだ。
 金峰あたりは真っ白。

 登り下りを繰り返して、1090メートルのピーク。
 午後から天気が崩れる予報だったので、その通りならここから下る予定だったが、空はまだ十分青い。
 時間的にも順調なので、さらに帯那山方面へ向かった。

 すぐに舗装道路の古峠。
 ここからしばらく急登になるが、先日の小楢山のときに比べて、体調はよい。
 この登りの途中にも古い峠があり、傾いた石祠があった。

 雪混じりの長い登りでようやく、細長い1307メートルのピーク。
 ここには地形図にのっていない四等三角点があった。
 ここを下っていたら、下から走ってきた4頭の猟犬に取り囲まれた。
 激しくうなりながら食いつこうとするので、たいへん困っていたら、飼い主のハンターが登ってきて犬どもをつれていってくれた。

 動悸をしずめながら再び歩いてまた舗装道路。
概念図
 これは水ヶ森林道なので、帯那山はもう近い。
 しかし、ここまで展望のないヤブを歩いてきたので、帯那山の全景をまったく見なかった。

 登りきったところからヤブを少し下ると、いきなり公園のように整備されたところに出た。
 そこは帯那山アヤメ群落の一角。
 三角点までは、りっぱな道をすぐだった。

 山頂はカラマツ林の中で、東側が切り開かれているが、あいにく何も見えなくなっていた。
 そこそこ疲れていたが、腰を下ろす場所もなく、冷たい風が吹いていたので、小休止にとどめて、下山にかかる。

 帰りは切差への整備された登山道を下った。
 登山道と書いてはあるが、未舗装ながら自動車も通れる道幅のりっぱな道で、車のわだちもついていた。

 しばらく下って、林道に出たところで、登山道を自動車で下ってきたハンターが親切な人で、切差まで乗せていってくれるというので、厚意に甘えて自動車デポ地点まで送ってもらった。
 おかげで下山が小1時間は早くなったと思う。