- 八幡山から帯那山 -
左下に川を見ながらブドウ畑の間を登っていくが、道標のようなものは全くないし、昭和60年修正の25000分の1「塩山」の破線路が健在だとは思えない。 とりあえず、いちばん奥の農家の前を左に入る林道があったので、そこに入った。 川には巨大な堰堤がいくつもできており、林道わきは土建屋さんの資材置き場のような状態だった。
これはと思う山道があったので入ってみたが、防獣柵が張りめぐらされていて、どこも行き止まりになっていた。
林道の随所に分岐点があって考えてしまったが、沢をずっと詰めていけば、岡象峠に登りつくのではないかと思ったので、基本的に本流筋を登っていった。
まったく手入れのされていないヒノキのヤブ尾根を強引に登り、最後は沢の高巻き状の急斜面をはい登ってようやく、踏みあとのある尾根上に出た。
天狗山には魅力がないので、尾根を西へ向かう。
相変わらずアカマツ中心のヤブ尾根を登りつめたところが八幡山。
ここの下りにあった蛍光ピンクのテープに惑わされてルートミス。
南と北に集落があるので、ときどき古い峠が尾根を渡っているような感じ。
火山岩でできた小ピークは、このコース唯一の展望台で、南から東にかけて一望できる。
今歩いてきた八幡山がもう、ずいぶん遠い。遠く大菩薩の頂部が白く、小楢山の雑木林が暖かげだ。
登り下りを繰り返して、1090メートルのピーク。
すぐに舗装道路の古峠。
雪混じりの長い登りでようやく、細長い1307メートルのピーク。
動悸をしずめながら再び歩いてまた舗装道路。 しかし、ここまで展望のないヤブを歩いてきたので、帯那山の全景をまったく見なかった。
登りきったところからヤブを少し下ると、いきなり公園のように整備されたところに出た。
山頂はカラマツ林の中で、東側が切り開かれているが、あいにく何も見えなくなっていた。
帰りは切差への整備された登山道を下った。
しばらく下って、林道に出たところで、登山道を自動車で下ってきたハンターが親切な人で、切差まで乗せていってくれるというので、厚意に甘えて自動車デポ地点まで送ってもらった。 |