巨杉の境内2
-御岩神社から御岩山-

【年月日】

2025年9月9日
【同行者】 単独
【タイム】

御岩神社第四駐車場(8:37)−御岩神社(8:55)−賀毘禮神宮(9:23)
−御岩山(9:45-10:29)−高鈴山(10:59)−車道(12:19)
−御岩神社第四駐車場(12:57)

【地形図】 町屋 ルート地図

 ぐるっと回ってくるつもりだったので、一台もとまっていない第四駐車場に自動車をとめた。
 第一はすでに満車、第二もかなりふさがっていた。

 境内はまだ静かだった。

三本杉
山門

 お守り売り場の先すぐに三本杉。
 大きさもさることながら、真っすぐ伸びた姿が印象的だ。
 それ以外にも、大きな杉が林立していた。

 随神門にさしかかり、門の中を見ると、仁王像が静まっているのだった。
 とてもいい感じだ。

 境内のいたるところに古い石仏がおかれており、ひどく破壊されたようすもない。
 ここにも廃仏毀釈は訪れただろうが、社僧が頑張ってこれら仏教施設を守り抜いたのかもしれない。

仁王
拝殿

 拝殿前に、大きな愛馬の碑。
 支那事変従軍とある。

 狛犬の台座には、凱旋記念とある。
 昭和七年十一月とあるから、満州事変か。

愛馬の碑
凱旋記念狛犬

 拝殿前で10人ほどの学生が騒いでいたが、意外なことに、彼らも山を登り始めた。
 すぐにおいていかれたので、実際には一人で登っているのと同じだったが。

明治百年記念忠魂碑
ヤマジノホトトギス

 登りが急になってきたあたりで、賀毘禮神宮。
 御岩神社の奥宮のような位置づけなのだろうか。

 稜線直下まで来ると、ロープでものものしく柵がしてあって、北東へトラバース。
 どうも、ハイカーが山頂直下の岩場に入りこまないようにしているらしい。
 それはいいのだが、その危険な岩場というのはどんな岩場なのだろう。
 見ることもできないのは、残念だった。

山頂の石柱
山頂

 尾根に上がれば、山頂はすぐだった。
 24年前にここを歩いているはずだが、記憶は全くなし。
 展望のよいところで大休止。

 学生さんたちとはここでも一緒になったので、にぎやかだった。

 日立から内陸の低山がよく見えるのだが、曇っていて展望には恵まれなかった。
 山頂岩場の少し下に、自然らしき石柱があって、学生さんがパワーが貰えると騒いでいた。

アセビ林
石祠

 ここから高鈴山へは広い登山道になる。
 部分的に感じのよいアセビ林となる。

 高鈴山は、大きな人工物が建っており、いたるところに雑草が生い茂っていて、ひどく荒れている。
 高鈴山風景林に指定されているのだが、疑問とせざるを得ない。
 オミナエシがいくらか咲いているのが、せめてもの救いだった。

 ここから西への尾根を少し行き、駐車場に戻るため、南へ向かう登山道と別れて、道のない尾根を直進する。
 道はないが、踏みあとは多少あって、GPSに助けられながら、行く。
 歩くところにはクモの巣がひどく、蜘蛛の巣払い棒をクルクル回しながら行くが、クモの巣に何度も顔を突っ込む羽目になった。
 464メートルピーク(月山)までくればもう安心と思ったら、安心するのは10年早くて、そのまま西へ向かってしまい、体力と時間を損した。

 月山北西尾根を下っていくと、大きな石宮あり。
 これが月山神社かな。
 石宮が拝殿で後ろの大石が御神体かもしれない。
 それにしても、この大石は、どうやって土台の上に載せたのだろう。

 車道に出ると、あとはもとの駐車場に戻るだけだったが、途中サルナシの実ったツルを見つけたので、しばしサルナシ摘みをした。
 駐車場に戻ってから、神社へご朱印をもらいに行った。