霧烟る里山
- 栄蔵室 -

【年月日】

2025年4月25日
【同行者】 単独
【タイム】

市営第一駐車場(10:38)−登山道入口(10:56)−花園山(11:54-12:32)
−栄蔵室(13:39-13:49)−奥の院峰(15:23)−市営第一駐車場(16:06)

【地形図】 磐城片貝 川部 ルート地図

 花園神社は、期待したとおりの重厚な神社だった。
 山登りの前に、まずは参拝。

 境内には、巨杉が林立する。
 これだけでも見ごたえ十分なのだが、アズマシャクナゲがそこここで満開とあって、とてもすごい。
 あまり大きくて、葉が見えないから幹だけではよくわからないのだが、コウヤマキの大木は、南木曽岳で見たのより大きかった。

花園神社
コウヤマキ

 ひと回りしてから、山に向かう。

 スギ林の中、沢沿いの道に入る。
 足元には、コチャルメルソウ・ニリンソウ・トウゴクサバノオ・ワチガイソウ・ミヤマキケマン・イワボタン・ツルネコノメなど。
 ハナネコノメに終わっていた。

 一時間ほどで尾根に出て、しばしで花園山。
 芽吹いたばかりの雑木林が、浅いガスに覆われて美しい。
 ここには、四年前に来ているのだが、記憶がまったくない。

 ここで大休止。
 チト寒い。

大杉1
大杉2

 栄蔵室への道を歩いていると、記憶がやや戻ってきた。
 前回は冬枯れていたが、今回はバイケイソウやヤブレガサの葉が開いていた。

 ササ平あたりはいかにも、尾根と谷が不鮮明で水流が複雑に流れている。
 コゴミが出てればいいのにと思ったが、見つからなかった。

トウゴクサバノオ
雑木林

 栄蔵室まで行って、小休止。
 すぐ西に、富士山展望台あり。もちろん、何も見えず。

 前回来た道に少し入ってみたが、すぐに作業道になってしまったので、引き返して南へ向かう。
 こちらも廃作業道。

 広い道に出てしばらくで、通行止めの看板のある分岐。
 ここはそのまま作業道を行く。

 このあたりは寒いとこらしく、ところにより、ふきのとうがまだ出ていた。
 この道はけっこう長い。
 通行止めの原因と思しき崩落地は落石が散乱している程度で、歩いて通るぶんには問題なかった。

ワチガイソウ
コチャルメルソウ

 奥の院入口から登るのかと思いきや、ここは盛大に下っていく。
 奥の院ピークに行かないコースとの分岐は左へ。

 奥の院へは、少しの登り。
 新しげな石祠がおかれており、花園山南東尾根で山桜が咲いているのが見えた。

 ここから鎖を交えた急降下。
 地形図では沢のように描かれていないのだが、ここはそこそこ水量のある沢に沿う支尾根なのだった。

七ツ滝
紅葉

 七ツ滝の全貌は見えない。
 上部が35メートルほどもありそうな二段の直瀑なのだが、それを見ようとすると転落しそうなので、やめた。

 どんどん下ると観瀑のためのあずま屋があるのだが、そこから見る七ツ滝は上部ほど迫力あるものではなかった。

 あとはもとの駐車場へ車道を下るだけだった。
 駐車場ではカエデが紅葉していたが、ここのカエデは年中、紅葉しているのだろうか。