照葉樹の森
- 観月台から鋸山 -
【年月日】 |
2012年11月9日〜11日 |
【同行者】 |
全部で5人 |
【タイム】 |
11/9 大房岬自然の家で幕営のみ
11/10 浜金谷(7:24)−観月台(7:47-8:05)−日本寺北口(8:28)
−日本寺散策−日本寺北口(10:00)−石切場跡(10:16-11:20)−展望台(11:35-11:52)
−鋸山(12:20)−林道口(12:52-13:07)−保田海岸(14:01)
11/11 撤収
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【地形図】 |
上総湊、保田 ルート地図
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初日の主要なミッションは富浦駅まで無事に行くことだった。
予定のレッドアローに乗ることはできたが、池袋でJR富浦までの切符を買うことができないことが判明して、少しトラブり、予定の電車に乗り遅れたが、新宿での乗り換えの際に遅れを取り戻した。あとは順調だった。
駅の前の商店は閉まったままで、どこにあるかよくわからないラーメン屋さんは営業しているみたいだった。
小さなロータリーにはソテツの大木が植えてあって、いかにも南国らしい雰囲気を醸し出していた。
幕営地の大房岬少年自然の家は海岸にあるのではなく、海に突出した岬の高台にあるのだった。
翌日は、観月台コースの取り付きからいきなり石段道の急登が続く。
10分ほど登った観月台で長めの小休止した。
周囲には、ツワブキ・イソギク・コウヤボウキなどの花が咲いており、東京湾に浮かぶ富士山が見えた。
そこからも小さな登り下りを繰り返しながら、主稜線に登っていく。
足元は基本的に石を切ってできた石段だ。
手すりのついた急登をこなすと、百尺観音のある、日本寺北口のチケット売り場に着いた。
垂直に石を切ったところに枯れたイワタバコがたくさんついており、ダイモンジソウはちょうど咲いているところだった。
陽の射さない北からの登りなので、じっとしていると寒いくらいだった。
地獄のぞきや日本寺大仏などを見物しながら、一周りしたのち、今度は石切場跡へ向かった。
鋸山の西半分は、ほとんどが石切場になっていて、登山道はそれを縫うようにつけられている。
登山とは違った雰囲気の道を登降して着いた石切場跡は、百尺観音前と同じように、垂直水平方向にきっちりと石が切られていて、ちょっとした野外ステージのようなところだった。
石切場から少し行って、石段道を急登すると展望台だった。
ここの石段道には、リンドウ・ダイモンジソウ・センブリ・野菊などが咲いており、展望台は確かに好展望だった。
展望台でまた少し休むと、鋸山三角点まですぐに着いた。
ここは北東側が少し開けているだけで、海は見えなかった。
ここから林道口までの区間が林相の最もよいところで、少なくとも数十年は手の入っていないと思われる照葉樹の森が続いており、足元にはカンアオイが咲いていた。 風情のよい照葉樹林を30分ほどで、スギ林が出てきて、林道に出た。
ここからはやや長い林道歩きとなる。
道ばたには、ツワブキやナンテンハギが咲いており、コムラサキの紫色が鮮やかだったが、平坦地に出てからの農村風景がむしろ、好ましかった。
内房線の踏切と国道127号線を渡ると、海が見え、ハマヒルガオが咲き残っていた。
ハマヒルガオを見たのは初めてだった。
富士山は雲に隠れつつあったが、穏やかな海の向こうに伊豆大島が見えていた。
この夜はどういうわけか、ずいぶんよく眠れた。
寝に就いたのは8時か9時だったと思うが、目がさめたのは朝4時半ごろだった。
帰りの電車は、遅刻してはまずいというプレッシャーはなかったため、気楽に行くことができた。
予定よりいくらか早く池袋に着くことができ、レッドアローに乗った時には、やや疲れが出てきた感じがした。
西武秩父の駅を降りたところで雨が降ってき、この山行で初めて、ザックカバーをつけた。
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