−御前山縦走−
那珂川では、シラサギやトンビの仲間やカモの仲間が、ゆったりと舞ったり、休んだり、なにかをついばんだりしていた。 先月の低山歩きがたいへんきつかったので、今回は、リハビリを兼ねて、標高200メートルほどの超低山に出かけた。
那珂川大橋近くの東登山口から、スギ林の中の寒い登山道を歩き出す。 しばらく行くと、スギ枝の堆積した、湿ったところに、スギエダタケが思いがけず出ていて、なかなかうれしい。
御前山は、アオキやサカキ、ヒイラギなどの下生えに、スギ、カシ類、ケヤキ、モミなどの、なかなかの大木が混然となった、暖帯林らしい森だった。
足元にエノキタケ、サクラの倒木にヒラタケなどもちらほら出ていて、この時期の低山も、なかなか捨てたものではないと思わせられた。 登山道は、イノシシによって至るところほじくり返され、重機が動いたあとのようになっていた。 土を掘ったあとがあまりにも新しいので、近くにイノシシがいるのではないかと思ったが、案の定、斜面の中程からこちらを見ている中型のイノシシと目が合った。
あずまやの建つ鐘撞堂あとで大休止の予定だったが、ライターを忘れてきてしまったため、食事ができずに、悲しい思いをした。
低山のため、無数の仕事道が尾根を渡るが、ここはかの、「関東ふれあいの道」になっているため、ルート・道標は、完備されている。
光戸への林道を左に見るあたりからは、ごく普通の里山の風情となる。
このあたりで印象的だったのは、カラスザンショウの大木。
林道をいくつか渡って、下り着いたところが青少年旅行村というキャンプ場。
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