イワウチワの小径
−角田山12−

【年月日】

2025年3月21日
【同行者】 単独
【タイム】

角田浜駐車場(8:23)−古墳コース入口(8:46)−城山(9:39)
−宮前口分岐(9:51)−湯之腰口分岐(10:28)−角田山(10:32-11:15)
−角田浜駐車場(12:27)

【地形図】 角田山 ルート地図

 古墳コース登山口に行こうとしたのだが、まず最初の分岐を見逃してしばしヤブこぎし、さらにまた見分岐を逃して、少し戻ってようやく登山口を見つけた。
 木のてっぺんでホオジロが叫んでいた。

 周囲にヤダケが群生。
 このあたりに城趾がありそうだと思いながら行く。

 墓地の奥に、ようやくみつけた登山道があった。

ホオジロ
オオミスミソウ1

 下部には分岐がいくつもあるのだが、手書きの道標があるので間違えずに登っていける。
 そこそこ登ったところに、古墳。

 2019年に発見されたという前方後円墳で、角田浜妙光寺山古墳と名づけられたらしい。
 低山ながら山の中腹にそこそこ大きな古墳が築かれるのは、皆野町の稲穂山古墳と同様である。

 古墳(群集墳)は集落の近くの平坦地に築かれることが多いのは事実だが、必ずしも平坦地にのみ作られるとは限らない。
 平坦地に築かれるのと展望のよい山の中腹に築かれるのと、どう異なるのだろうか。
 時代か、それとも被葬者のクラスか。

 この古墳が円墳でなく前方後円墳というのもかなり衝撃的だった。

オオミスミソウ2
大ケヤキ

 城山の手前にオオミスミソウの大群落。
 おそらく桜尾根の群落を作った方が、こちらにも植えたのだろう。
 これはどうも、また一つの名物になりそうだ。

 城山を越えると傾斜は一段落して、オオミスミソウもポツポツといった感じになる。
 カタクリの蕾はまだ、固かった。

 角田山は春の草花がみごとだが、ヤマザクラとケヤキの大木も多い。
 ちょっとしたケヤキ林の一角にあった大ケヤキは、角田山で見た中で一番大きかったのではないかと思う。

 宮前コースを合わせてしばらくで、いったん大下りし、最後の急登。
 ここはきついのだが、雪でぐちゃぐちゃになってなかっただけ、助かった。
 この登りで見たヤマザクラは、どれが幹でどれが枝だかわからない、妖怪のような姿をしていた。

 アカメガシワかなと思う大きな木で、コブだらけの奇木も見た。
 この木は、宮前コースを登ったときには気づかなかった。

アカメガシワか
福寿草

 山頂公園はさすがに雪で覆われていた。
 そこそこ寒かったので、小屋の中に入れてもらって大休止。
 ハイカーが次々に訪れて、賑やかだった。

 下りは桜尾根サブコースの此の入沢へ。
 ヤマザクラ大木のあるところから急降下する。

ヤマザクラ
オオミスミソウ3

 こちらはスギ林が多く、オオミスミソウはちらほらといったところ。
 沢に下り着く手前にオオミスミソウ植生復元地という看板があったので、今後植栽されるのかもしれない。

 すぐに林道だが、ここの道ばたのオオミスミソウもなかなかみごとだった。