イワウチワの小径
−当間山−

【年月日】

2024年4月22日
【同行者】 単独
【タイム】

登山口(7:59)−登山道入口(8:19)−展望台(9:57)
−当間山(10:16-10:53)−登山口(12:27)

【地形図】 塩沢 大割野 ルート地図

 ゴルフ場の奥に入っていくと、車道に柵がしてあって、かなり広い駐車スペースがあった。

 周囲に山らしきものがないので、ほんとにここが登山口なのかと思われる。
 施設の中の車道をしばらく行く。

 新潟県の山に来たのは今年始めてなので、積雪がどのくらいかわからなかったが、車道近くのふきのとうはすでに完全に伸びてしまっており、ワカンなど必要ないと思われた。
 しばらく歩いて、送電鉄塔の建つダートとの分岐。
 ここですぐに登山コースが分岐する。

ふきのとう
ふきのとう

 軽トラならもう少し進入できそうな広い道だが、雪に押された灌木が両側から倒れかかっているので、それを避けながら行く。
 いくらか傾斜がでてくると、若ブナ林。
 皆伐のあと一斉に芽生えて10数年くらいか。
 新緑のブナは、とても美しい。

 下生えはユズリハ。
 いい林だ。

 クロモジやタムシバも咲いている。
 雪国の春だ。

 相変わらず、緩やかに登っていく。
 足元にはイワウチワ。
 ちょうど見ごろだ。

クロモジ
タムシバ

 積雪は次第に多くなるが、問題なし。
 若ブナは、新緑から芽吹き前の状態に。
 根開きの模様が美しい。

 水場のあるあたりははっきりした尾根がなく、何もなければルート取りに苦労しそうなところ。
 新鮮なトレースがあったので、ここも難なく通過。
 ようやく尾根らしい登りとなる。

若ブナ
イワウチワ

 イワウチワやショウジョウバカマが多くなる。
 イワウチワは開花したばかりで、みなとても新鮮。
 つい足を止めたくなる。

若ブナ
若ブナ

 やや傾斜が出てきたあたりで、先客と遭遇。
 駐車スペースに車はなかったが、さて、どこに自動車をとめたのやら。
 ともかく、展望に関するいい情報をいただくことができて感謝。

 展望台には櫓が建てられており、越後平野が一望できる。
 先客氏から守門岳が見えると言われていたのだが、守門岳と毛猛岳が遠望できた。
 駒ヶ岳の一部も見えていたが、全体は見えなかった。

八海山と駒ヶ岳・中ノ岳
巻機山

 三角点峰直下はまた尾根が広がって、難解な地形だが、先客氏のトレースに従って山頂へ。
 山頂に雪はなく、まずまずの展望が得られた。
 ここで大休止。

 この日は、朝飯を食べ忘れて登ってきたので、たいへん腹が減った。
 食べたかどうかがわからなくなるとヤバいと聞くが、おれは食べるのを忘れただけで、食べてないことはしっかり理解できてる。
 だからまだ認知に問題ないのだと自分に言い聞かす。

 ここからの展望だが、三角点からは、巻機山と谷川連峰。
 ただし、南岸の前線の影響で、雲が多く、あまりスッキリとはしていない。
 それでも、飯士山・笠ヶ岳などがよく見えた。

 三角点からやや北西の、頂稜西の肩からは、越後三山が無傷で見えた。
 一見したところ、八海山がないのだが、駒ヶ岳と八海山が重なっていて、駒ヶ岳よりやや低い八海山がどこにあるのか、わかりづらいのだった。

 腹もくちくなり、展望も楽しめたので、来た道をゆるゆると戻った。