イワウチワの小径
−宝蔵山−

【年月日】

2023年4月29日
【同行者】 単独
【タイム】

ため池(7:03)−鉄塔(7:48-8:25)−宝蔵山(10:14-10:19)
−ため池(11:46)

【地形図】 加茂 越後白山 ルート地図

 ヤマヒル生息地帯かもしれないので、ロングスパッツをつけ、ヤマビルファイターを登山靴に噴霧してから、歩き出す。
 林道は湿っぽいので、早足で行くに限る。
 登山口手前の粗末な橋が入り口かと思って渡ったが、道ではなかった。
 これは危険なミスだった。

マキノスミレかな
ギフチョウ

 登山道はしっかり踏まれていて、登山者の多い山なのかと思われる。
 しばらくは皆伐あとの萌芽林。
 トラハース道が何本か横切る。

 足元にはマキノスミレかと思われるスミレが多い。
 雑木の二次林に入ると、チゴユリも多くなる。

 しばし登って、十二山の神を過ぎると鉄塔。
 林道がここまで来ている。
 朝から食べてなかったので、ここで大休止。

ショウジョウバカマ
オオイワカガミ

 さほど遠からず尼池山に着くはずだったが、いつの間にか通り過ぎていた。
 尾根上にはときどきコシアブラの木があるのだが、ちょうどよいのはなかった。

 足元ではイワカガミが咲き始め、ギフチョウが飛び回っていた。

 高度を上げると、オオイワウチワやショウジョウバカマがちょうど見ごろだった。
 急なところもなくはないが、おおむね緩やかな稜線で、気持ちよかった。

 ヤセ尾根に出ると宝蔵山が見えてくる。
 けっこう近い。

イワウチワ
イワウチワ

 尾根ではムラサキヤシオやタムシバが咲く。
 ツツドリやセンダイムシクイのさえずりも、盛春らしい。

 若ブナ林も清々している。

守門岳
カタクリ

 守門岳が望めるところが一か所。
 粟ヶ岳はすぐ目の前なのだが、樹林越し。

 頂稜の手前で、尾根北側のトラバースに入る。
 残雪少々。
 カタクリも咲き残っていた。

若ブナ
天徳寺稲荷堂

 再び尾根に出るともう頂稜で、雪の重みで寝た灌木を避けながらまもなく山頂。
 ここまで、粟ヶ岳の展望は得られなかったが、三角点よりやや南から粟ヶ岳が見えた。

 山頂には雪がなかったので、小休止。

 帰りは、来た道を戻った。

椿沢寺
椿沢寺前の供養碑

 時間があったので、見附市まで走って、無事下山のお礼参り。

 まずは、天徳寺稲荷堂。
 明らかに神社であるのだが、お寺の境内にあり、「堂」と命名されている。
 神仏習合のあとが見られて面白い。

椿沢寺観音堂
白山神社

 次に、椿沢寺。山号は秘密山で、とても気になる。

 山門には仁王様。
 彩色鮮やかだ。

 本堂に向かうと、何基かの供養塔。

 19世紀に建てられた寒念仏供養塔が確か三基。
 寒念仏とはなんだろう。
 雪深いこの地で、酷寒の中、みんなで念仏を唱える行事だろうか。

 紀年は不明だが、秩父札所と西国札所の供養塔もあった。

白山神社
田井・諏訪神社の大杉

 本堂でお参りをすませ、少し離れたところにある観音堂へ。
 屋根を支える柱が、一般のお堂より多いのは豪雪対策だろうか。

 観音堂の近くに白山神社。
 椿沢寺とワンセットで、地元の土豪に信仰されていたものか。

 境内の杉は大木で、歴史を感じさせた。

 最後に、田井・諏訪神社へ。
 自動車をとめるスペースがなく、困っていたら、近くのおばさんがうちの庭にとめてお参りしてこいと言ってくださった。
 感謝感激で、急いでお参り。

 境内の大杉・大欅は、巨大なものだった。