残雪の下田山塊
- 木六山 -

【年月日】

2020年4月3日
【同行者】 単独
【タイム】

悪場峠(8:40)-木六山(10:49-11:18)-悪場峠(13:03)

【地形図】 高石 ルート地図 (マウスホイールで拡大・縮小可)

 悪場峠の路側に自動車をとめ、登山道に入る。
 道標はない。

 すぐに仏峠。
 トラバース気味に下って水無平。
 カタクリが大開花していて、素晴らしい。

イワウチワ(大きな写真)
キクザキイチゲ(大きな写真)

 杉川からのしっかりした道とここで合流する。
 水無平は雪が溶けたばかりらしく、落ち葉が圧縮された状態で、横に寝た灌木が立ち上がってきたところだった。
 足下には、キクザキイチゲが咲き始めており、じつに可憐だった。

ブナ(大きな写真)
粟ヶ岳(大きな写真)

 尾根へ向かってトラバース登りになるのだが、地形図にある破線路とは異なるルートになる。
 岩の露出したところが一ヶ所。
 雪があったら、イヤなところかもしれない。

 尾根が近づくと、灌木越しに白山や粟ヶ岳が望まれる。
 焼峰の神様という道標のところに壊れた石祠。

銀次郎岳・五剣谷岳(大きな写真)
五頭連峰(大きな写真)

 イワウチワの花を見ながら穏やかに登下降していくと、夏道の分岐。
 木六山はもう近い。

飯豊連峰(大きな写真)
二王子岳(大きな写真)

 尾根には柵がしてあったので、尾根道は通行止めなのかと受け止めて、夏道(トラバース道)に入った。
 しばらくは問題なかったが、沢を渡る手前で、雪のため進むことができなくなった。
 やむなくヤブの斜面を尾根までずり登ったが、このヤブこきで非常に消耗した。

日本平山(大きな写真)
蒜場山あたり(大きな写真)

 尾根に戻れば、道ははっきりしており、木六山まですぐだった。
 あわよくば銀次郎山までとも思っていたが、雪とヤブのことを考えると、気持ちが萎えたので、ここまでと決めて大休止。

ショウジョウバカマ(大きな写真)
コガラ歌う(大きな写真)

 西側以外が大きく開けていて、展望がよい。
 北から東は、近景に五頭山塊・二王子岳・蒜場山・日本平山。遠景に飯豊連峰がまだ真っ白だ。
 南は下田山塊の核心部で、銀次郎山・五剣谷山あたりがよく見えていた。

 惜しむらくは粟ヶ岳が灌木越しの展望だったことだが、それでも神々しく純白の姿だった。

カタクリ(大きな写真)
亀徳泉(大きな写真)

 下りで二組の夫婦連れにすれ違ったが、静かな山行きだった。
 帰る途中、亀徳泉という旅館に立ち寄って、汗を流させてもらった。
 温泉ではないが、静かで感じのよい宿だった。