飯豊連峰の大展望
- 松平山 -

【年月日】

2020年3月26日
【同行者】 単独
【タイム】

魚止滝駐車場(9:39)-松平山(12:35)-山葵山(13:50-14:19)-魚止滝駐車場(15:19)

【地形図】 出湯 天王 東赤谷 ルート地図(マウスホイールで拡大・縮小可)

 林道終点が魚止滝の駐車場になっていた。

 大荒川は雪シロが入ってじつにいい流れだった。
 魚止滝手前の3メートルほどの小滝は大きな釜を持っており、大きなイワナが潜んでいそうだった。

大荒川(大きな写真)
エチゴキジムシロ(大きな写真)

 しばらく右岸の山道を行く。
 ミヤマカタバミ・キクザキイチゲ・タチツボスミレ・ナガハシスミレ・エチゴキジムシロなどが咲いていて、春らしい。
 ふきのとうも出ていたが、先客によってほとんど持っていかれたあとだった。
 どういうわけか、カタクリはひと株も見なかった。

キクザキイチゲ(大きな写真)
ショウジョウバカマ(大きな写真)

 釣り人の道はまだ続くが、道標に従って、山葵山への支尾根に取りつく。
 ここにも雪はなく、融雪直後と見える斜面では、ショウジョウバカマやイワウチワが咲き始めていた。

ミヤマカタバミ(大きな写真)
ヤマエンゴサク(大きな写真)

 山葵山へは、標高差約400メートルの急登。
 おおむねブナの二次林で、下生えはユズリハだった。
 苦しくはあるが、いつしか山葵山のピーク。

 ここはなかなかの展望地で、蒲原平野と佐渡が一望できた。
 五頭連峰はとても複雑な地形で、どこが主峰の五頭山なのか、わからなかった。
 まだあまり歩いていないので、休まず進む。

イワウチワ(大きな写真)
トレース(大きな写真)

 ここから残雪が現れる。
 雪が降ったのは数日前らしく、トレースはなかったが、夏道に沿う動物の足跡はそこそこあった。
 おおむね動物のトレースを追うが、トラバース部分は寝た木をくぐったり跨いだりしつつ通過した。

佐渡(大きな写真)
飯豊連峰(大きな写真)

 雪が深くなると疲れてきたが、高度を上げるにつれて、朝日連峰や飯豊連峰が見えてきて、気持ちがよかった。
 空気が澄んでいたので、純白な飯豊連峰は迫力があった。
 積雪は30センチないし50センチくらいか。

 灌木がまばらに出ているが、山頂一帯は、ほぼ雪稜状態だった。
 山頂に立っても、五頭山がどれか、やはりわからなかった。
 五頭山への周回を考えていたので、尾根を東に少し行ってみたが、南への縦走路は雪が深く、登り下りも多かったので、今日はここまでとして、下山にかかった。

松平山頂稜(大きな写真)
村杉温泉(大きな写真)

 積雪があるので、下りはラクだった。
 山葵山まで下って大休止。
 魚止滝を見に行ってみたが、落差4メートルくらいの小滝で、こちらもいいイワナが釣れそうな感じだった。

 帰りに過日ふさがっていた村杉温泉の共同浴場に寄ってみたら、うまい具合に駐車スペースがひとつ空いていたので、汗を流して帰ることができた。