初夏から早春へ登る
− 新緑の米山 −

【年月日】

2017年5月9日
【同行者】 単独
【タイム】

吉尾登山口(9:23)-山伏岩(11:26)
−米山(12:19-13:01)−吉尾登山口(14:46)

【地形図】 柿崎 越後野田 ルート地図
【別コース】 下牧コース
大平コース
野田コース
谷根コース

 登山口へは、ちょっと狭い道だが、集落をつなぐ道なので、すれ違いに窮するほどでもない。
 登山口周辺には自動車をとめないようにという看板があったので、少し戻って、道路の広くなったところにとめた。

 橋を渡って、ちょっとぬかるんだところを過ぎて、小尾根にとりつく。

流れ(大きな写真)
オオイワカガミ(大きな写真)

 急傾斜ではあるが、ジグザクに登っていくので、さほどたいへんではない。

巨ホオ(大きな写真)
ケヤキ大木(大きな写真)

 山の神らしき小祠のわきにケヤキの大木を見てしばらくで、ホオノキの大木を見る。
 最初はトチノキかと思ったが、そばに近づいてみると、たいへん立派なホオノキだったので、驚いた。

オオイワカガミ(大きな写真)
オオイワカガミ(大きな写真)

 下部からオオイワカガミが全開で、とても美しい。

オオイワカガミ(大きな写真)
オオイワカガミ(大きな写真)

 イワカガミには、濃ピンク・普通のピンク・白に近いものと、かなりバリエーションがある。

オオイワカガミ(大きな写真)
オオイワカガミ(大きな写真)

 普通のピンクの個体が最も花付きがよく、白っぽいのはやや弱々しい感じがする。

ニシキゴロモ(大きな写真)
ニシキゴロモ(大きな写真)

 尾根に登り着く手前から、シラネアオイも出てきた。
 八石山で見たのはややくたびれていたのだが、こちらはドンピシャのタイミングだったようで、とてもいい状態だった。

シラネアオイ(大きな写真)
シラネアオイ(大きな写真)

シラネアオイ(大きな写真)
トキワイカリソウ(大きな写真)

 ニシキゴロモは点々。
 チゴユリはとても多い。

 トキワイカリソウもいたるところに咲いていた。

チゴユリ(大きな写真)
奇ブナ(大きな写真)

 ヒメシャガはようやく咲きはじめたところで、これから咲こうとするつぼみがいたるところに出ていた。

 尾根に上がれば、傾斜は多少緩み、のんびりとした花見登山になる。
 ユキグニミツバツツジが満開で、咲き残ったタムシバも見ることができた。

ヒメシャガ(大きな写真)
ヒメシャガ(大きな写真)

 あがりこのような奇ブナをみると、イワカガミはつぼみが多くなり、ショウジョウバカマが多くなる。
 咲き終わった状態のものが最初は多いが、残雪が出てくると、咲き始めのものが多くなる。

 谷をはさんだ反対側の斜面は、雪崩に磨かれて樹木が少ないのだが、浅い色の新緑がとても美しかった。

ヒオドシチョウ(大きな写真)
雪崩斜面の芽吹き(大きな写真)

 ギフチョウが舞っていたが、いつまでもとまらずに素早く飛び回っているので、写真に撮れなかったが、ヒオドシチョウはゆっくりしていてくれた。

 上部は、部分的に夏道を隠すほどの雪が残っており、マンサクが盛んに咲いていた。
 このあたりはまだ、早春の風情だった。

ショウジョウバカマ(大きな写真)
ショウジョウバカマ(大きな写真)

 雪の溶けたところには、遅まきながらキクザキイチゲが顔を出し、急いで花を咲かせていた。

キクザキイチゲ(大きな写真)
キクザキイチゲ(大きな写真)

 山頂手前ではふきのとうがようやく、顔を出しているのだった。

キクザキイチゲ(大きな写真)
ふき(大きな写真)

 写真を撮りながら登ったので、さほど疲れなかったが、登りだしから3時間近くかかって、山頂。

 さほど天気がよかったわけではないが、久しぶりの米山からは、日本海と柿崎町あたりの平野が見えた。
 田んぼに水が入っているのが見えると、遊んでいる場合じゃないと焦ってしまう。

ミツバツチグリ(大きな写真)
マンサク(大きな写真)

頸城平野(大きな写真)
ユキグニミツバツツジ(大きな写真)

 帰りは、来た道を戻った。