里山雪稜
− 大力山から城山 −

【年月日】

2017年4月2日
【同行者】 単独
【タイム】

宝泉寺近く(8:36)-大力山(9:56-10:43)−城山分岐(11:00)
−371ピーク(12:03-12:11)−城山(12:29)−板木分岐(12:49)−宝泉寺近く(13:51)

【地形図】 大湯 小出 ルート地図

 昨年のこの時期には殆どなかった残雪が、今年はずいぶん多かった。

やせ尾根の下り(大きな写真)
あずま屋(大きな写真)

 昨年と同じところに自動車をとめて、登山道に入る。
 入口から雪だったので、登山道に入るところで、ワカンをつけた。

 しまった雪だが、表面は腐りかけている。
 ツボ足らしきトレースと、スノーシューのトレースが先行していた。
 さほど急傾斜なわけではないが、けっこう疲れた。

ベンチ(大きな写真)
黒姫山と米山(大きな写真)

 朝早くには霧が出ていたが、しだいに晴れてきて、まずまずいい天気になった。
 大力山のあずま屋は半分以上雪に埋もれていたが、屋根は出ていて、中に入ることができた。
 非常に疲れたので、ここで大休止。

鳥屋ヶ峰(大きな写真)
唐松山(大きな写真)

 直下でツボ足のグループとすれ違ったのだが、この人たちは大力山で引き返したので、その先はスノーシューのトレースだけとなった。
 この日のコースは、雪がやや腐っており、さほど急な登り下りがなかったので、スノーシューのほうが歩きやすかったと思うが、歩き始める前にそれを判断するのは難しい。

 灌木が雪に埋もれているので、展望はよい。
 雪庇がまだ崩れておらず、彼方には八海山や中ノ岳が望まれて、里山とは思えない風景だった。
 駒ヶ岳は残念ながら、一部に雲がかかっていた。

八海山1(大きな写真)
八海山2(大きな写真)

 大力山からは下りになる。
 スノーシューのトレースは黒禿の頭へ向かっていたので、城山へはトレースなし。

 高度を下げていくと雪が柔らかくなり、一部に夏道もあらわれる。
 積雪の斜面には激しくヒビが入り、谷にはデブリが散乱していた。
 ヤセ尾根の通過にはやや気を使う。
 雪上には、よく見かけるカモシカの足跡とともに、五本指をもつ動物の足跡も、残されていた。

八海山3(大きな写真)
中ノ岳(大きな写真)

 どこから降りるかをあまり考えていなかったのだが、尾根の上であれば道があってもなくても同じである。
 371メートルピークの手前に、鉄塔の建つ尾根の分岐があり、宝泉寺前に戻るには、そこから下るほうがラクなのだが、板木城址までは行ってみようと思い、先へ進んだ。

 意外なことに、最も困ったのは、板木城址の登りだった。
 空堀に大量の腐れ雪が詰まっていて、どうしても登れないため、ピッケルで雪を崩して乗り越えた。

デブリ(大きな写真)
足跡(大きな写真)

 その先、鉄塔の建つピークまで行くと、帰りが遠くなるので、板木集落分岐という道標のあるピークから北へ下った。
 少しの急降下で鉄塔で、あとはスギ林をどんどん下る。

 尾根上をずっと下っていったら、三面護岸の沢で、越えられないので、少し戻って橋を渡ると、板木集落に出ることができた。
 もっとかかるかと思ったが、宝泉寺前まで、40分ほどで戻れた。