大展望の尾根
− 毘沙門堂から高山 −

【年月日】

2017年3月12日
【同行者】 単独
【タイム】

毘沙門堂駐車場(9:13)−高山(11:15)
−大休止(11:52-12:33)−毘沙門堂駐車場(13:05)

【地形図】 五日町 小出 ルート地図

 またも途中で眠り込んでしまい、スタートが遅くなった。
 魚沼地方は至るところまだ深い雪に覆われていたが、毘沙門堂の駐車場は除雪してあったので助かった。

 ケヤキの大木が林立する毘沙門堂の境内も雪だらけだったので、お参りもできかねた。
 雪の踏んであるところを歩いていくと白山神社で、地元の方々が祭礼の準備をしておられた。
 そういえば、おれの地元の鎮守の春の祈年祭も、今日だった。

毘沙門堂(大きな写真)
駒ヶ岳(大きな写真)

 高山に登るルートはどこがよいか教えてもらったが、地形図を見ると、教わった尾根は高山に行く尾根の一本南だったので、改めて毘沙門堂の裏の尾根にとりついた。
 雪がずいぶん柔らかくなっていたので、最初からスノーシューを履いた。

 踏みあとは見当たらなかったので、多少登りやすそうなところを登っていったが、最初の急登はそこそこきつかった。
 スノーシューは急登・急降下は苦手なのだ。

 尾根に登ってしまえば、傾斜もさほどでなく、基本的に登っていくだけだ。
 とはいえ、スノーシューを履いても少し沈むくらいの雪の状態だったので、雪のない登山道を歩くよりはエネルギーを使う。
 おそらく前日登ったと思われる、ワカンとスノーシューのトレースがあったので、基本的にそれに追従した。

八海山(大きな写真)
トレース1(大きな写真)

 下部はスギ林だが、途中からは雑木の疎林になり、東側の展望が開けていく。
 守門岳・上権現堂山・下権現堂山・唐松山・毛猛山・駒ヶ岳・八海山・巻機山など。
 低山ではあるが、とても豪華な展望だった。

トレース2(大きな写真)
雪庇(大きな写真)

 頂稜が近づくと、尾根の東側は雪庇となる。
 尾根の南側は、魚沼平野の西山にあたる無名の低山がひしめいており、これもなかなかの景観だった。
 移動性高気圧に覆われて空も青く、見上げる白い頂稜が美しかった。

黒姫山と米山(大きな写真)
下津川岳・小沢岳(大きな写真)

 最後の痩せ尾根を登ると、いきなり山頂だった。
 雪のためか、一人が立つのがやっとの狭さだが、樹木がないので、ここからは、西側の大展望も得られた。
 比較的近くには黒姫山と米山がそびえ、妙高連山も靄のため不鮮明ながら、見えていた。
 駒ヶ岳の少し左に荒沢岳がのぞき、八海山の左に中ノ岳も見えた。

毛猛山(大きな写真)
守門岳(大きな写真)

 雪が緩んで崩れそうなので、さっさと下山にかかる。
 山頂直下の痩せ尾根の急降下は、やや緊張した。

巻機山(大きな写真)
やせ尾根の下り(大きな写真)

 急斜面でなければ、スノーシューの下りは快適だ。
 下部のちょっとした平坦地まで下って大休止。
 太陽が南へ動いてきたので、東の魚沼山塊が朝よりくっきりしていた。

 下ってみれば、白山神社も閑散としており、無事下山のお礼参りをすませて帰途についた。