イワウチワの尾根
- 桑原山 トヤの頭 鳴倉山 -

【年月日】

2016年4月5日
【同行者】 単独
【タイム】

湯の谷けんぽセンター(10:46)-桑原山(11:47-12:16)-涸沢山(12:47)
-トヤの頭(13:06)-鳴倉山(13:49-13:54)-明神登山口(14:37)-湯の谷けんぽセンター(15:37)

【地形図】 小平尾 ルート地図

 湯之谷健保センターの駐車場に自動車をとめるのは気がひけるので、雪の溶けた路側にとめた。
 登山口の表示はないので、しばらく探したところ、駐車場の奥にそれらしき踏みあとがあった。

オオバキスミレ(大きな写真)
ナガハシスミレ(大きな写真)

 カタクリやオオバキスミレ、キクザキイチゲなどが咲いてはいるが、尾根をまともに登っていくので、かなりの急登だ。
 花の写真を撮りながらの登りだが、それでもきつい。
 トラバース道が何度かあらわれるが、廃道らしかった。

 桑原山は展望のよいピーク。
 権現堂山や唐松山、笠倉山など近くは見えるのだが、雲のため八海山や駒ヶ岳は見えなかった。
 登り始めも遅かったので、ここでさっそく大休止にした。

 小出から来たという先客によれば、ここから鳴倉山への道は、つい昨年開かれたばかりそうだ。
 見ると、ところどころに若干の残雪かあるものの、ほぼ夏道通しで行けそうだった。

笠倉山(大きな写真)
唐松山(大きな写真)

 稜線のカタクリはまだ芽吹いたばかりだったが、イワウチワはほぼ満開だった。
 伐開された切り株に気をつけながら、涸沢山に向かう。

 オオカメノキは全く咲いておらず、タムシバはようやく、咲き始めたばかりだった。
 マンサクもよく咲いていたが、鳥屋ヶ峰ほどではなかった。

タムシバ(大きな写真)
キクザキイチゲ(大きな写真)

 ゆるく登降してほどなく涸沢山。
 休むほどでないので、そのまま先へ向かう。
 笠倉山が近くなるが、標高がやや高いぶん、積雪は多そうだった。

イワナシ(大きな写真)
カタクリ(大きな写真)

 トヤの頭はこの日の最高峰だけあって、残雪が多い。
 夏道がどこなのかわからないが、踏み抜かないよう急降下していく。
 小さな登り下りはあるが、おおむね快適な尾根歩きだ。

カタクリ(大きな写真)
マンサク(大きな写真)

 鳴倉山直下に鏡の池。
 雪がようやく溶けたところだが、ヤマアカガエルだろうか、小さなカエルが雪の上を寒そうに跳んでいた。

ユキツバキ(大きな写真)
毛猛山あたり(大きな写真)

 一瞬の急登で鳴倉山の山頂。
 山頂の北にヘリポートのような広場があったので、そこで小休止。

黒姫山(大きな写真)
イワウチワ(大きな写真)

 北から西にかけての展望が広がり、靄のため鮮明ではないが、黒姫山・米山・八石山などがよく見えた。
 快晴ならば妙高あたりまで、見えるかもしれない。

 下山道は、広場からでなく、山頂から下っている。
 この道は新開道でなく、よく踏まれた尾根道だった。

イワウチワ(大きな写真)
イワウチワ(大きな写真)

 アカマツとタムシバの尾根をどんどん下って行くとまた、イワウチワやショウジョウバカマ・カタクリなどの花が多くなる。

イワウチワ(大きな写真)
イワウチワ(大きな写真)

 十二山の神の祠を見ると、林道を渡り、鳴倉大明神に下り着く。
 登山口はそのすぐ下だった。

イワウチワ(大きな写真)
ショウジョウバカマ(大きな写真)

 ここから健保センターまではかなり長い車道歩きだが、田園風景を眺めながらの里歩きも悪くなかった。
 田んぼのあぜのフキノトウはもう開いていたが、キクザキイチゲやヤマエンゴサクなどが咲いていた。

鳴倉大明神(大きな写真)
赤城神社のカツラ(大きな写真)

 健保センター近くの赤城神社のわきを通ると、カツラらしき大木が目に入ったので、下山お礼を兼ねてお参りした。
 ここの狛犬は子を抱いたのと玉を抱いたのとが一対になっていた。

赤城神社の狛犬(大きな写真)
鳴倉大明神(大きな写真)

 結局、健保センターまで、一時間ほどもかかってしまった。