埼玉を深夜に出発。
関越道での休憩1度だけで、ずっと走ってきたのだが、桜尾根コース入口近くの駐車スペースまで4時間かかった。
関越トンネル前後はかなりの降雪だったのでどうなることかと思ったが、夜が明けると雪もやみ、越後平野に出るころにはきれいに晴れ上がった。
魚沼地方の田んぼはまだ深い雪の下だったが、長岡あたりから田んぼの地肌が見え始め、巻町あたりはもう完全に春の様相だった。
駐車スペースから自転車で浦浜コース入口の五ヶ浜海水浴場に移動。
シーズン前の砂浜には漂流物か投棄ゴミのようなものが散乱していて、汚いことこの上なかった。
ふるさと会館わきから登り始めるとすぐに、キクザキイチゲの群落。
陽があたっていないので、ここのはまだ、開花していなかった。
道ばたには、アオキ、ヤツデがつぼみをつけており、ネコノメソウが咲いていた。
急登すると尾根の上で、日本海が足下を洗う。
陽当たりのよいところにはネズミモチの実がびっしり。
斜面では、キツネノカミソリの葉が、至るところに出ていた。
オオミスミソウは、中腹の北側斜面に点々と咲いていた。
白花が多いが、ピンクや紫も混じっており、白花でも、雄しべの先の紫色が濃いのと薄いのもあって、バリエーションが多い。
カタクリやトリカブトはまだ芽が出たばかりだったし、トキワイカリソウは赤茶色の冬葉のままだった。
オオミスミソウの咲いているところには、ナニワズの黄色い小花も見られた。
五ヶ峠との分岐あたりから残雪が多くなる。
雪解けあとには、カンアオイのつぼみが顔を出し始めていた。
ハイカーに踏まれて氷化した雪はすべりやすいので、ちょっと気を使う。
灯台コース、桜尾根コースを合わせるとまもなく山頂。
意外に広い山頂は一面の雪原だった。
避難小屋ではストーブが焚かれ、おおぜいのハイカーが休んでいた。
樹間から日本海の見える一画で大休止。
持ってきた酒がやや少なかった。
小1時間ほど休んで、灯台コースを下山。
咲いている花は、浦浜コースと似た感じだが、灯台が近くなり、ユキツバキの群落を見るあたりから、落葉樹林帯から火山性の露岩帯を下るようになる。
このあたりはたいへん展望がよく、佐渡までが一望できた。
斜面の北側は急崖、南側は背丈の低いカシワの純林だった。
最後のピーク手前から、谷へ下る道に入る。
このコースの周囲は竹林や照葉樹林だが、キクザキイチゲやユキワリイチゲがたくさん咲いていて、たいへん気分のよいところだった。
道路に出たすぐのところが、自動車デポ地点だった。
さて今度はいつ、角田山に行こうか。