竜源橋にも駐車スペースがあることを知らなかったので、蓼科山登山口の駐車場から歩き始めた。
幅広い作業道をしばし行って、左へ登っていく登山道に入る。
滝ノ湯川の右岸高く登ってようやく、平坦な道になる。
ウツボグサ・チダケサシ・カラマツソウなどが少しばかり咲いていた。
平坦路になると、イチヤクソウが多くなる。
ハイカーは少なく、苔むした森の中を逍遥する気分である。
将軍平の分岐を過ぎてしばらくで、天祥寺平。
ここは亀甲池方面への道に入る。
ゆるく登っていくと、水のほとんど枯れた亀甲池に着いた。
二時間歩いたので、ここで大休止。
何人かのハイカーが通り過ぎていくが、やはり静かだ。
腰を上げて双子池へ向かう。
濡れた石がゴロゴロしていて歩きにくいが、すぐに雌池。
こちらは湖水を満々と湛えているが、水位は、いつか来たときより多少低かった。
双子池ヒュッテのわきから双子山への登りにかかる。
この日の最も長い登りだが、一時間もかからずに山頂草原に着いた。
以前は花の咲き乱れる草原だったのだろうが、今は見る影もなく、ハクサンフウロが遠慮がちに咲いているだけだ。
林業家が膨大な面積を鹿よけネットで覆っている費用と手間を考えれば、公的な機関が防獣網を設置するのは、はるかに容易なのではないかと思うのだが、どうなんだろう。
大河原峠から登ってきたらしい人間や犬がたむろしていたので、そのまま大河原峠まで下る。
峠の駐車場はいっぱいで、ここにも人が溢れていた。
廃屋になった小屋のわきから天祥寺平へ向かって下る。
おおむねササ原の緩やかな下りで、アオスズランがそこここに咲いていた。
あとは来た道を下るだけだった。
駐車場近くでは、アサギマダラが乱舞していた。
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