北八ツ散歩
− 雨池・八柱山・五辻 −

【年月日】

2013年5月26日
【同行者】 単独
【タイム】

麦草峠駐車場(9:18)−雨池(10:23)−八柱山(10:55-11:26)−雨池(11:51)
−雨池峠(12:44)−坪庭(12:58)−五辻あずまや(13:29-13:42)−麦草峠駐車場(14:47)

【地形図】 蓼科山、蓼科 ルート地図

 麦草峠の駐車場に着いたのが9時を回っていたので、駐車スペースはかなりふさがっていた。
 それでも、あいていた最後のスペースに軽トラを止めることができた。
 針葉樹林特有の、ぬかるみの匂いが非常に心地よい。

羽繕いするホシガラス

静かな雨池1(大きな写真)

 茶水の池を過ぎると早くも、登山道に残雪があらわれた。
 雪があると涼しくてよいのだが、踏み抜きやスリップのおそれがあるので、ペースは上がらないが、ずっと緩やかな下りなので、疲れることがない。

 スズタケの下生えに、コメツガ・シラビソの樹林帯がずっと続いていて、北八ツらしい。
 雪解け水の流れる小沢を一つ渡る。
 かなり水量のある沢なので、ここは夏でも流れているかもしれない。

 メボソムシクイ・ルリビタキの声が森に響き、頭の上では、ホシガラスが羽づくろいしていた。

 歩きにくい道をしばらく行くと、大河原峠につながる林道に出る。
 舗装されてはいないが、普通車がラクにすれ違うことのできる、立派な道路だった。
 路面からの照り返しがひどく暑い。
 雨池への分岐から山道に入ると、ほっとした。

静かな雨池2(大きな写真)

おそらくカモシカの仕業

 雨池を、大岳あたりの登山道から眺めたことはあるが、畔に立つのは、初めてだった。
 意外に大きな池で、湖面を泳ぐカルガモはいるが人影はなく、静寂そのものだった。
 対岸の森は、黒木が主ながら、ダケカンバも混じっており、面白い模様を作り出していた。

カラマツ萌える

ヤマザクラ咲く(大きな写真)

 ここからまずは、八柱山に向かう。
 登りというより、ほぼ平坦な森を歩いていくと、カラマツの植林が出てきてひと登りで、大きなアンテナ施設の立つ八柱山に着いた。

 人工林と人工物に囲まれて、風情がよいとは言えないが、ヤマザクラはまだ咲き残っていた。
 ここで大休止。

黒木の森1(大きな写真)

黒木の森2(大きな写真)

 雨池に戻り、池の北岸を回り、途中からさっき歩いた林道に登る。
 このあたりで雨が降ってきたが、すぐにやんだ。

 雨池峠への分岐には大量の残雪があり、この日のコース唯一の急登になった。
 上部は石でごろごろしたところだったが、足元で雪解け水が流れる音が聞こえていた。

 草原状の雨池峠に来るのは、10年ぶり。
 縞枯山荘は変わっていないが、ブンブン回る風力発電機が目新しかった。

静かな雨池3(大きな写真)

水浴びするヒガラ

 坪庭はつまらないのでパスして、五辻への道に入る。
 こちらも残雪を踏みながらのコースとなる。  下腹が痛む持病が出かかったので、五辻のあずまやで小休止した。
 このあたりにはちらほらと、ハイカーも歩いていた。

 ザックを背負って歩き出すと、あたりが涼しくなって、雷が鳴り始めた。
 ここからは雨具を着て歩いたが、さほど強い降りにはならなかったので、濡れることはなかった。

不穏な雲と縞枯山荘(大きな写真)

一瞬の西天狗(大きな写真)

 ルートの至るところに水が流れており、そんな風景は初めて見た。
 そういえば、5月の北八ツを歩くのは、初めてだった。

 大石峠の分岐では、直進して、狭霧園地に向かった。
 斧断ちの森あたりの針葉樹林もなかなか、風情がよかった。

ウソ遊ぶ1(大きな写真)

ウソ遊ぶ2(大きな写真)

 国道と平行する道をしばらくで、麦草ヒュッテの裏に出た。
 草原にヒメイチゲが咲いていたが、折悪しく雨足が強くなったので、ろくな写真を撮ることができなかった。
 うまい具合に、ほとんど濡れることなく、軽トラをおいた駐車場に戻ることができた。