静寂の鶏足寺跡
−己高山−

【年月日】

2008年11月5日
【同行者】 単独
【タイム】

己高閣(8:25)−六地蔵(9:30)−鶏足寺跡(10:28)
−己高山(10:55)−五合目(11:43)−仏供谷三合目(12:00)
−己高閣(12:35)

【地形図】 木之本 近江川合 ルート地図

六地蔵
カボチャ杉(大きな写真)

 己高閣近くから歩き出し。
 中ノ谷沿いの車道を行く。
 周囲はスギ林。

 登山口近くで、一人歩きするうり坊を見たが、写真には撮れなかった。
 道標のある三叉路の先が登山口だった。

 最初から急登で尾根にとりつく。
 アカマツまじりの雑木林に、ちょっと乾いたナラタケが出ていた。

 送電線をくぐると六地蔵。
 ずいぶん風化の進んだ石仏が並んでいた。

ナメコ
クリタケ

 展望台を過ぎると、ブナまじりの雑木林となる。
 鶏足寺跡には、トチ・イタヤカエデ・スギなどの大木があって、いい感じだった。
 幹がカボチャのように変形した、不思議な巨杉が目を引いた。

 鶏足寺は、古代から中世にかけて繁栄した山上寺院だという。
 伽藍跡らしき平地が配置され、細いながらもしっかりした湧き水が随所にあって、かつての規模の大きさを偲ばせる。

 由緒を記した看板には、どのような権力者がこの寺院のパトロンだったのかについては、ふれていない。
 庇護してくれる後ろ盾を失って荒廃したのは、民衆的基盤を持つ寺院でなかったからだろう。

紅葉進む
アキノキリンソウ

 トチやブナの大木を見ながら、遺跡からトラバース。
 小尾根に出たところから急登すると、ブナとスズタケにおおわれた己高山の山頂に着いた。

 登ってきた尾根とは反対側が刈られていて、金糞岳から伸びる穏やかな尾根が、美しく紅葉しているのが見えた。
 時間が乏しかったので、すぐに下山にかかる。

 五合目から仏供谷(むくだに)に下る分岐があったので、帰りはこちらの谷に入る。
 最初はきれいな雑木林だが、すぐにスギ林となり、まもなく荒れた林道に下り着いた。

 そこから登山口まではすぐだった。

 ナラタケ・ナメコ・クリタケ・ヌメリツバタケなどが点々と出ていて、きのこも楽しめる山だった。