三雲から烏ヶ嶽

【年月日】

2002年12月30日
【同行者】 Uさん
【タイム】

三雲駅(9:25)−烏ヶ嶽(11:40-12:00)−
甲賀カントリークラブ入口(12:40)

【地形図】 三雲

常緑樹の道

名残のヨメナ

 三雲駅に自転車を止め、踏切を渡って、烏ヶ嶽へ向かう。

 「この先行き止まり」という看板のある林道をつめて、破線路に至るつもりだが、手持ちの地形図「三雲」は、昭和57年修正測量とあるから、この破線路が生きている可能性が少ないことは、承知の上だ。
 案の定、二本目の送電線下の破線路は、まったく見あたらなかった。

 地形図には出ていない水口方面への県道を立体交差でくぐり、さらに行くと、新しいヒノキの造林地。
 下刈り・枝打ちがていねいに施された、見本林のような場所だった。
 北からの破線路は、すべて消滅してしまったらしい。

 ここから支尾根にとりつく。
 地点としては、「水口」の地形図にやや入ったあたりか。
 灌木のなか、多少の踏みあとはついていたので、さほど苦ではなかったが、ときおりサルトリイバラのヤブがあった。

 細長い小ピークで小休止し、やや下って、さらに踏みあとをたどって登る。
 「生森」「三雲」「カラス」などと書かれた、赤と黒のプラ杭が尾根通し打たれていた。

 下生えは、サカキ、ヒイラギ、椿など。
 ところどころ、薄く雪が残っていた。

 踏みあとの薄いところも多いが、さほどたいへんではなく、登りつめた細長いピークの一角が、烏ヶ岳の三角点だった。
 小さな山名札が下がっていなければ、ここを見つけるのは、ちょっとむずかしかっただろう。
 北側がやや開けていて、三上山の特徴ある山容が望まれた。

 この日のうちに帰秩しなくてはならないので、山頂では、祝杯をあげるにとどめ、早々に下山。
 南西に下る破線路は、しっかり生きていたので、帰りはらくだった。

 20分ほどで林道の終点。
 広場に大量のゴミが散乱していて、足の踏み場もない。
 ナンバープレートをはずした自動車や、廃屋のような建物を過ぎるとゴルフ場の敷地。
 あの廃屋は、ゴルフ場内に設けられた、なにかの施設だったのだろう。

 道ばたで、小さなノコンギクが、名残の花を、懸命に咲かせていた。