琵琶湖を見下ろしながら低山を歩く
−津田山と長命寺山−

【年月日】

1994年1月2日
【同行者】 極楽蜻蛉と母
【タイム】

渡合(10:30)−津田山(12:35)−長命寺山(13:20)
−長命寺前バス停(14:23)

【地形図】 沖島、近江八幡

長命寺の賑わい

 近江八幡駅から渡合バス停までタクシー。
 学校の横を通って前方に見える神社に向かって田んぼの間の道を歩く。
 シギに似た、中型の鳥が田んぼを歩いていた。

 若宮神社の横から林道。
 奥島山国有林という看板のあるところを過ぎ、シイタケのホダ木のおいてある竹林のなかを行くと、すぐに津田山への道標のある山道。

 山道といってもたいした傾斜がなく、のんびりと登っていけるが、おおむね竹林やスギ林のなかなので陽が射してこない。
 このあたりのスギ林は下枝打ちなどの管理があまりされていないが、苗がいいのか、まっすぐないい木ばかりだ。
 尾根の上は、サカキなどの照葉樹と雑木の林。

 林床にミヤマシキミの実がめだつ。
 ところどころヤブコウジの小群落があってかわいい実をぶらさげていた。
 やがて巨岩のある広場。
 巨岩の前には木柱があり、消えかかった字で登ってはいけないと墨書。
 その前は刈り払いがされてあり、琵琶湖と冠雪した比良連峰が望まれた。
 目の下の沖ノ島とこの山とのあいだを観光船が通りすぎていく。

 津田山の山頂は展望は皆無だが、少し西側に下った、電波反射板のあるところはなかなか見晴らしがよかった。

 津田山から長命寺山に向かうと、庭園のなかのような整備された道。
 長命寺山は荒れた道を往復10分くらいだが、何も見えないヤブ山だった。

 長命寺は、正月二日とあって、境内はおおぜいの参拝客でにぎわっていた。
 名前からして人が集まりそうな寺だ。
 国重文の本堂や塔はややけばけばしくてよくなかったが、県の重文の三仏堂は枯れた雰囲気ながら、何ともいえぬ美しい建物だった。