峠にかかるヘアピンカーブでは鳳坂トンネル工事のためトラックが行き交い、騒音に包まれていた。
ヘアピン部分に残土が捨ててあって、駐車スペースになっていたので、ここから歩き出す。
少し先に行くと、伝・金売り吉次墓という墓石。
崩落が激しく全体は読めないが、〇〇信士と刻まれている。
たぶん江戸時代ころのもので、金売り吉次の時代のものではないと思われる。
使われていない作業道が沢沿いについていたので、それをたどる。
途中、崩壊箇所が一か所。特に問題なし。
沢の中へ分岐するところを下って、しばらく沢歩き。
道はないが、渡渉に問題なし。
しばらく行った二俣を右へ入る。
近くには、ケヤキの巨木があった。
このあたり、踏みあとっぽいところもある。
水流が乏しくなり、かなり登ったと思われる地点から雑木の尾根にとりつく。
尾根の上は丈の低いスズタケと雑木で歩きやすいが、すぐに山頂への急登になる。
石がゴロゴロした急斜面で、けっこうきつい。
石垣のあともあったが、なんのための石垣だったのだろう。
山城あとという感じもする。
伐り残されたのか、成長が早かったのか、ブナの壮年木がいくつか、目を引いた。
山頂の地形も、地形図で見るほど単純でなく、どことなく人工的な感じもする。
展望は、樹林越し。
三角点の少し先で小休止。
帰りは来た道を戻った。
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