日曜日の台風のために路面に落ち葉が吹き溜まっていたが、走行に問題はなかった。
羽鳥湖周辺の紅葉は、相変わらずみごとだった。
大白森登山口前の駐車スペースは出水のため荒れていたので、橋を渡ったところに自動車をとめた。
スギの植えられたとりつき付近は台風のため荒れた感じだった。
カラマツ林に入ると、ちょっとしたクボすべてに水が流れていた。
ジグザグを切って尾根上へ。
しばらくカラマツ林だが、すぐに若い雑木林になる。
黄葉はいい感じだったが、肝腎のカエデ類は全て葉を落としていた。
一週間前であればずいぶん美しかっただろう。
少しずつ高度を上げていくと、下生えにアスナロが多くなり、ネズコの大木が目につく。
ブナやミズナラが混じるようになると、倒木や立ち枯れにムキタケが出ていた。
ムキタケを見ると、ブナ林の秋も終わりになることを感じる。
かなり痩せた尾根が続くところには、蟻の戸渡りという道標が立っていたが、戸隠や岩櫃山の戸渡りとちがって、普通に歩いて通過できる。
やや傾斜がでてきたところで、小白森。
ちょっとした切り開きの最高点で大休止した。
ここでムキタケをいくらか消費した。
小白森からの急な下りは、せっかくの高度をむざむざ消費するので、いささかもったいない。
一気に下って、少し登り返したところには、一杯山という道標が立つ。
那須連峰の笠ヶ松をスケールダウンしたような松の木が生えている。
ここまでは歩きやすい道だったが、ここからは刈り払いしてないところも出てくる。
ネマガリタケをかき分けながら行くときれいに刈られたところもある。
二杯山というピークを過ぎ、大白森への稜線に出たところで左折すると、尾根上に描かれた破線路と分かれて、つい近年に伐開されたようなトラバース道を東に向かう。
こちらが新開道なのだろう。
甲子峠への分岐から再びよい道となり、少し行った先が大白森のピークだった。
まずまず好展望。
那須連峰は、ほほすべて見える。
もっとも手前は、特徴的な旭岳。
那須の核心部分のピークは、さほど明瞭でない。
雲が出てきはしたが、磐梯山・吾妻連峰・安達太良連峰あたりまではまだ、見えていた。
近くの山ではなんといっても、二岐山がみごとだ。
山頂あたりは落葉していたが、山腹はまだしっかり紅葉していた。
このあたりの紅葉は、山腹から山麓に移りつつあり、どちらかと言えば名もない低山のほうが美しく色づいていた。
帰りは来た道を戻った。
ムキタケは重くなるので、帰りながら摘んでいったが、小白森を過ぎたあたりでポツポツ雨が降り始めた。
それでも、本降りになったのは自動車に戻ってからだったので、助かった。
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