東吾妻山周回

【年月日】

2017年9月19日
【同行者】 単独
【タイム】

浄土平(6:49)−吾妻小屋(7:10)−鳥子平(7:58)−景場平(8:37-9:00)
−頂上下湿原(10:02-10:06)−東吾妻山(10:23)−谷地平分岐(9:07)−
酸ヶ平避難小屋(11:18-11:38)−浄土平(12:12)

【地形図】 吾妻山、土湯温泉 ルート地図

 久しぶりに吾妻連峰の山に出かけた。

 浄土平の駐車場に着いたのは6時半過ぎだったが、早くも歩き始めている登山者がいた。
 鳥子平方面に向かったのはたぶん、自分一人だった。

浄土平から一切経山(大きな写真)
エゾリンドウ(大きな写真)

 車道から吾妻小屋への登山道に入ると、早くもエゾリンドウがたくさん咲いていて、美しい。
 平坦な道をしばらくで、吾妻小屋前。
 テント場をのぞいてみようかとちょっと思案したが、ここは鳥子平へ。

 緩やかに下っていくのだが、足元はかなりぬかっていて、歩きにくい。
 前日の台風で倒伏した木に破壊された橋を跳んで渡ろうとしたら、足が滑って涸れ沢に転落し、スネをしたたか打撲した。

 途中で、シラビソらしき倒木に出たキクラゲ発見。
 ちょうどいい状態だった。

 鳥子平は、針葉樹林の中の小湿原で、ぬかるみルートにおける一服の清涼剤だった。

マスタケ(大きな写真)
キクラゲ(大きな写真)

 一時間ほど歩いたのち、道路を渡って、景場平へ向かう。
 相変わらず、ぬかるみがひどい。
 登山道は水たまり状態で、道の両わきはネマガリタケの密ヤブだから、足を置く場がない。

 それでも、広い景場平に出てみれば、苦しいぬかるみ歩きが報われる。
 湿原の草紅葉にはまだ早いが、クロマメノキはいくらか色づいており、エゾリンドウもまだ咲いていた。

 池塘わきのお休み場で大休止。
 摘んできたキクラゲをここでいくらか消費した。

景場平1(大きな写真)
景場平2(大きな写真)

 東吾妻山への登りにかかれば泥濘は解消されるかと思いきや、そうでもなく、相変わらず水たまりとツルツル石ゴロの道である。
 しばし直登したのちトラバースで、山頂西側の湿原に出る。
 この景観を見せるためにこうしたルートを作ったと、とてもわかり易い。
 いくらか疲れてもいたので、ここでまた小休止。

きくらげラーメン(大きな写真)
東吾妻山から谷地平(大きな写真)

 山頂へは、歩きやすい緩傾斜の道。
 あまり登った実感はないが、ハイマツに覆われた、いい山頂だった。

 眼下に谷地平。
 その向こうは、吾妻連峰の主稜線で、兵子や谷地平上部の東大巓の山容はまだ記憶にあった。
 磐梯山と安達太良連峰は曇りがちで、やや残念だった。

鎌沼と一切経山(大きな写真)
鎌沼と東吾妻山(大きな写真)

 山頂では休まず、鎌沼方向へ下る。
 またぬかるみに突入かと思いきや、こちらはよく整備されすぎていて、歩行に全く支障なかった。

 谷地平・浄土平分岐になる十字路では、谷地平への道が魅力的だが、とても行けないので、直進。
 鎌沼は、このあたりでは最も大きな沼で、沿岸を行くと、東吾妻山のゆったりした山容が映る。


酸ヶ平(大きな写真)
吾妻小富士(大きな写真)

 酸ヶ平に出ると、ここは草紅葉がかなり進んでいて、避難小屋が見えた。
 小屋まで行って、ティータイム。
 小屋は改修されていたが、内部の雰囲気は以前と同じ感じだった。

 1991年5月3日にここへ来たときには、夏道は全く判明せず、沢状のところを左岸伝いに歩いてきたと記憶する。
 どういうわけか、おぼろげな記憶と今の地形がほぼ一致していた。

 もうお昼前なのに、鎌沼まで登る人が多いらしく、たくさんのハイカーをやり過ごしながら浄土平へ向かった。