二岐山スノーハイク

【年月日】

2005年11月9日
【同行者】 Uさん
【タイム】

二岐温泉(8:56)−御鍋神社先登山口(9:57)−二岐山(11:39)
−女岳(12:00-12:35)−二岐温泉(15:18)

【地形図】 甲子山、湯野上 ルート地図

雪をのせたオツネンタケモドキ
雪をつけた木々は美しい

 こちらに泊まった翌朝、二岐山を見ると冠雪していた。
 夜半にこの秋初めて、本格的な冬型になったらしい。

 とりあえず晴れていたので、二岐温泉に向かった。
 羽鳥湖周辺の燃えるような紅葉は、すばらしかった。
 こういう紅葉を見るにはやはり、こちらまで足を延ばさなくてはだめだ。

 周回コースを予定していたので、二岐温泉先の駐車スペースに自動車を止め、しばらく林道歩き。
 足元の二岐川もまた、渓相のよい沢だ。
 谷が深い上、曇り案配なので日が射さず、ずいぶん寒い。

 御鍋神社の先には広大な駐車場ができていたが、天気のよくない平日とあって、自動車は皆無。
 弱い雨が降っていたが、ここから山にとりつく。

 最初はブナとアスナロの森。
 かなりの急傾斜で、曲がりくねった木の根が多く、歩きにくいところだ。
 雨はまもなく小雪に変わった。

 傾斜がなくなると、ブナ平の広大な伐採あとに出る。
 倒木に古くなったブナハリタケ、ムキタケ、オツネンタケモドキなどが出ていた。
 眼前に二岐山がそびえているはずだが、空には雪が舞っているだけで、なにも見えず。

 しばらく西にトラバースして再び北に向かうと、長くて急な最後の登り。
 このあたりから積雪も降雪もが多くなった。

 森林限界を超えると、ツツジ類の枝に雪がついてひさびさに見る樹氷。

ナナカマドの実
出始めたナメコ
 アカミノイヌツゲやナナカマドの実も、雪に包まれていた。

 二岐山の山頂は展望がない上、風があって寒いので、女岳のネズコの木の下に隠れて小休止。
 この時期にこれだけの雪をみる機会はめったにないので、のんびりしたいが、いかんせん寒かった。

 女岳からは、虎ロープの張られたおそろしく急な下り。
 地獄坂という立て札が立てられていたが、なるほどと思われるほど急だった。

 急なところを下りきると二次林。
 ブナがないと、ずいぶん貧相な林になってしまう。

 あとはゆっくり林道まで下るだけだった。
 風力発電所につづく林道を二岐温泉までは、なかなか歩きでがあった。

 積雪のあるところでは、きのこは見えなかったけれど、雪のないところにはムキタケ・ナメコ・キヒラタケ・ニカワツノタケ・クリタケなどを見ることができた。
 ナメコはようやく出始まりのようだった。

 帰る前に寄った二岐温泉は、身体のよく暖まる、いい温泉だった。