福島駅から野地温泉経由会津若松行きのバスは、8時発。
バスの車窓からミズバショウの終わりかかった花などが見られたが、ここはまだ残雪があり、道ばたにショウジョウバカマが首をもたげていた。
沢を渡りながら、送電鉄塔をめがけてゆるく登っていく。
箕輪山との鞍部から箕輪山への登りは長い。
笹平で僧悟台への道を分けると再び登り。
風はますます強くなり、小雨は霰に変わった。
中には誰もおらず、ほっとした。
食事をしてぼんやりしていると、単独のハイカーがやってきた。
かくて、この日の宿泊者は、二人となった。
風は小雪とともにその後も荒れ狂っていたが、午後5時過ぎにいったん凪いだ。
南には沼ノ平がすさまじい光景を見せており、その向こうには船明神山。
天気予報も、翌日は全国的に高気圧におおわれ、穏やかに晴れるであろうといっていた。
ところが、日が暮れると、再び風が強くなってき、すきまから風が吹き込んで、寒いことこの上なかった。
4時過ぎに目が覚めたので、とりあえず食事にした。
靴もかちかち。
5時55分に小屋を出発、強風のなか鉄山へ。
何度か飛ばされたので、稜線の東側のガレ場をトラバース。
まわりにさえぎるものはなにもないが、ガスと風で展望はゼロ。
ガイドブックには鎖場があると書いてあったが、鎖の位置がわからず、やさしそうな岩場をクライムダウン。
このあたりは風もほとんどなし。 山頂から40分でくろがね小屋。 くろがね小屋から奥岳温泉への下りでふりかえると、安達太良山の山頂部がきれいに見えていた。やや残念。 岳温泉まで歩き、二本松駅までタクシーを使った。 |