廃道歩き往復
−三境山へ−

【年月日】

2022年4月13日
【同行者】 単独
【タイム】

不死熊橋入口(7:00)−ミツマタ(7:42)−三境山(9:04-9:37)
−ミツマタ(10:30)−不死熊橋入口(11:27)

【地形図】 沢入 ルート地図(マウスホイールで拡大・縮小)

 安蘇山塊の核心部を訪れたのは久しぶりだった。

 不死熊橋の駐車場からまずは三境林道へ。
 山笑う季節で、キブシやヤマザクラが満開だ。

 以前来たときには、ここのミツマタは無名だったのだが、看板が建てられ、この光景を見るために三境林道に路上駐車の車列ができるほどになっていた。
 1996年に来たのはゴールデンウィークだったから花は殆ど終わっていたのだが、今回は盛期をやや過ぎた状態で、ミツマタは以前に増してみごとだった。

黄金猫の目(大きな写真)
花猫の目(大きな写真)

 地形図をよく確認しないで、ミツマタ群生地のすぐ上の沢に入ったのだが、それは破線路のある沢よりひとつ北の沢だった。
 軽率だった。
 倒木があるものの、作業道の痕跡もあったので、そのまま詰めていったが、進退窮まる前にと思って、右岸の尾根に這い上がった。

 ここで体力をえらく消耗した。
 尾根上にミツバツツジかアカヤシオが咲いているのが見えたのだが、登りついたところにはツツジはほとんど咲いていなかった。

 尾根上には薄い踏みあとがあったが、主稜線の手前で消滅し、またも消耗なずり登りを強いられた。
 ともあれ、三境山直下に到達できた。

山頂の祠(大きな写真)
山頂付近(大きな写真)

 雑木林の佇まいも、大石のごろごろしたところも、相変わらず風情がよい。
 ひと登りで三境山。ここで大休止。

ミツマタ1(大きな写真)
ミツマタ2(大きな写真)

 帰りは、むかし下ったことのある破線路のルートをとった。
 しかし、沢へ降りるところから踏みあとは完全に消滅していた。

 昔の道の痕跡と鹿道と沢下りを交えながら下る。
 登ってきたルートと大差ない状態だった。
 地形図を熟読してみると、登った沢の源頭部は傾斜がいくらかゆるいから、そこを登ったほうがマシかもしれない。

 ミツマタ群生地から破線路を引き続き下ったが、ここもやはり廃道で、倒木が甚だしかった。