鳴神山から座間峠

【年月日】

1997年2月19日
【同行者】 単独
【タイム】

木品口(11:24)−鳴神山(12:39)−鍋足沢の頭(2:12)
座間峠(3:43)−鍋足(4:40)

【地形図】 沢入、上野花輪、大間々、番場

鳴神山の狛犬(狼)

 今月二回目の鳴神山。

 また出遅れた。

 道路に雪はほとんどないが、部分的に完全に凍結したところがある。氷はいやなので、鍋足集落の手前で自動車を降り、自転車に乗り換えて、木品登山口へ。

 こないだより雪が少なくなってはいるが、氷の道。軽アイゼンがほしい。氷をよけながら登る。

 ブル道から登山道に入っても、足元はあいかわらず凍結しており、歩きにくかった。

 肩に着くと、赤城山からすごい風。壁つきあずまやが揺れていた。氷の上に落ち葉がのった不安な足元をだましだまし、風花が真横に流れる山頂へ。

 赤城はぼんやり見えていたが、袈裟丸や日光は厚い雪雲の中。でも、根本山・野峰や足利方面はまずまずの見晴らし。しかしひどく寒く、耳あてがないと、どうにかなりそうだ。

 西峰への下りが凍結していて、肝を冷やしたが、どうにか通過。座間峠への縦走路も氷結しているので、立木にぶら下がりながらトラバース。

 今日はずっとぶら下がりながら行くのかと、覚悟した。

 地形図に破線はないが、このあたりは道標もあって道もはっきりしていた。

 小さな祠のある峠を過ぎ、急なところを登ると、すぐ北のピーク。背後の鳴神山とほとんど同じ高さで、展望もよい。この一角、東側に風の来ない岩のテラスを見つけ、熊鷹〜野峰や足利の山を眺めながら、コーヒータイム。

 その先は雪はやや深くなるが、氷がなくて歩きやすい。大間々町側が皆伐された無惨な場所を見て過ぎ、ひと登りで、鍋足沢の頭。本日の中間点だ。

 岩陰で大休止したあとは、桐生市と東村との境界稜線へ。ここの分岐はちょっとわかりにくい。右に見える尾根の方が高いので、やや不安だが、すぐ前に草木ダムが見えるので間違いない。

 東村側は大伐採の直後と見えて、はげ山状態。ガードレール付きの林道が見える。正面のちょっとしたピークはたぶん大萱山。

 雪はすね程度だが、トレースがないので、もぐるとやっかいだ。

 鍋足沢の頭からは、道標もほとんどなく、踏みあともあるのかないのかよくわからない。ときどき小枝に顔をひっぱたかれる。

 座間峠南のピークへは、ひどく急な登り。雪も深いので往生した。

 峠には、自転車のものらしい轍が、雪面についていた。なにもこんなところまで自転車で来なくってもいいのに。

 高沢林道まで30分、鍋足までさらに30分で自動車のところに戻れた。