超絶ネズコの森
- 博士山周回 -

  【年月日】 2022年9月16日
  【同行者】 単独
  【タイム】 道海泣き尾根登山口(9:45)−近洞寺尾根登山口(10:01)−近洞寺あと(11:37-11:43)
        −博士山(12:50-13:26)−道海泣き尾根登山口(15:08)
  【地形図】 博士山 ルート地図

 家を前夜出たのだが、途中休憩が長すぎて、登山口に着いたのはあまりいい時間ではなかった。

 道海泣き尾根登山口の駐車場に自動車をとめて、近洞寺尾根登山口まで、車道を歩く。
 ツリフネソウやキツリフネ、クサボタンなど、道ばたでは初秋の花が咲いていた。

サワグルミ
ヤマザクラ

 ネットの情報ではヤブが濃いとあったが、数日前に刈っていただいたと見えて、歩き出しは快適だった。
 沢沿いをしばらく行くと、サワグルミやトチの大木があって、風情はとてもよい。

 すぐに小尾根にとりつく。
 相変わらず原生林らしく、ヤマザクラの大木なんかもある。

 急なところしばしで、主稜線へ上がる。
 ブナの大木があって、引き続きいい感じだ。

 近洞寺跡までやや急登。
 長い登りなので、この日の正念場だ。
 まずまず身体も軽く、さほどたいへんでないと思ったが、近洞寺あとのピークに着くころには、そこそこ堪えた。

奇トチ
ベニハナイグチ

 ピークを越えたところで、小休止。
 このあたりから、ネズコの巨木林が始まる。

 やや下って、ゆるく登りながらネズコを鑑賞する。
 やや古いガイドブックには、アスナロ林とあるが、アスナロは幼木しか生えていない。

巨ブナ
巨ネズコ1

 道海泣き尾根の分岐を過ぎても、ネズコ林は続く。
 もっとも大きかったのは、主幹がどれだかわからない巨木だった。

 社峰への登りは短いが急登で、ここも苦しかった。
 ときおり東側が崩壊地で、ブナ原生林が見える。

 頂稜はガスガス。
 下界は見えるが、遠くの高い山は見えない。

巨ネズコ2
巨ネズコ3

 社峰からは灌木帯だが、展望なし。
 気前よく下って、最後は少し急登。
 かなり疲れた。

巨ネズコ4
巨ネズコ5

 ぽっかりとあいた山頂で大休止。
 胸の動悸がなかなか収まらない。

 展望は全くなし。
 しばし休んでやや元気を取り戻し、分岐から道海泣き尾根を下る。

 覚悟していたが、急降下というより、クライムダウンの連続だった。
 標高差450メートルを一気に下る。

 こちらの尾根にもネズコがあるが、さきほどくらいの巨木は見当たらない。
 このコースを登らないでよかったと、つくづく思った。

 突然なだらかになり、草っぽいところをしばらく行くと、道海泣き尾根登山口だった。

 福満虚空藏菩薩圓藏寺にお参りするのを楽しみにしていたのだが、17時まで開門しているはずだったのに、16時半に閉まっていたのは残念だった。