秋立つ尾瀬
- アヤメ平から尾瀬ヶ原 -

  【年月日】 2016年7月27日
  【同行者】 全部で42名
  【タイム】 鳩待峠(7:27)−横田代(8:34-8:40)−アヤメ平(8:50-8:57)−竜宮十字路(10:53-11:23)
        −山の鼻(12:21-12:31)−鳩待峠(13:11)
  【地形図】 至仏山、尾瀬ヶ原、三平峠 ルート地図

 前夜まで、かなりの降りだったのだが、明け方には曇り案配となった。
 とはいえ、ガスが低く垂れ込めており、鳩待峠では霧雨状態だろうと想像していたら、案の定その通りだった。

 おおぜいの同行者と、ゆるゆると登り始めると、晴れはしなかったものの、雨は次第にやんだ。
 樹林帯はつまらないので、どんどん歩いて、横田代で小休止した。

イワショウブ(大きな写真)
竜宮手前のブナ林(大きな写真)

 見晴らしの効かない樹林帯を黙々と登ってきた同行者たちは、湿原に出た瞬間に、「うぉぉぉぉ」と驚きの声をあげる。
 一列に並んで歩きながら、湿原に出た瞬間、一人ひとりが「うぉぉぉぉ」と叫ぶので、静かな湿原に、絶叫がしばらく響いた。

 ニッコウキスゲも咲いておらず、わずかにイワショウブが点々と咲いているだけだった。
 アヤメ平あたりまで来るとずいぶん明るくなったが、展望は開けなかった。

 富士見田代でまた小休止。
 ほんの一瞬だが、青空がのぞいた。

竜宮手前のブナ林(大きな写真)
竜宮手前のミズナラ林(大きな写真)

 再び樹林帯に入って長い下り。
 ここはゆるい下りなのだが、湿った木道は非常に滑りやすく、恐ろしい。
 怪我はしなかったが、2度ほど、まともに転倒してしまった。

ミズギボウシ(大きな写真)
ミズギボウシ(大きな写真)

 長沢頭から急降下すると、ブナ・ミズナラ林でほっとする場所。
 竜宮十字路に出ると、いつも混雑しているのだが、この日は、それほどでもなかった。

サワギキョウ(大きな写真)
サワギキョウ(大きな写真)

 相変わらず夏の花はほとんど咲いておらず、サワギキョウやオゼミズギクが咲き始めており、尾瀬ヶ原は早くも初秋の風情だった。
 ミズキボウシやナガボノアカワレモコウを見ながらしばし休んで、山ノ鼻へ向かう。

オゼミズギク(大きな写真)
ヒツジグサ(大きな写真)

 比較的すいている尾瀬ヶ原は快適だ。
 至仏や燧は見えないが、ブナ林を背景にした拠水林が美しい。

ナガボノアカワレモコウ(大きな写真)
ナガボノアカワレモコウ(大きな写真)

 山ノ鼻はやはり、混んでいた。
 少し休んで、鳩待峠への登りにかかる。

拠水林1(大きな写真)
拠水林2(大きな写真)

 ここも咲いていたのはソバナくらいで、オオレイジンソウは種子になっていた。
 ミズナラやカラマツの大木を見ながら、滑る木道の上を行く。

拠水林3(大きな写真)
拠水林4(大きな写真)

 よく考えると、比較的すいていたのはウィークデーだからだろう。
 100人以上の小学生パーティの中にはまってしまったが、まずは順調に鳩待峠へ戻ることができた。

トモエソウ(大きな写真)
ソバナ(大きな写真)

ミズナラ大木(大きな写真)
カラマツ(大きな写真)

 昨年は、鳩待山荘の風呂は入れなかったが、今年は浴室が新しくなっており、一日の汗を流すことができて助かった。