梅雨の尾瀬ヶ原散策
- 7月の尾瀬 -

【年月日】

2007年7月21日
【同行者】 Uさん、タジマしょうせんさんご夫妻
【タイム】

鳩待峠−山の鼻−牛首−山の鼻−見本園−鳩待峠
タイムとらず

【地形図】 至仏山、尾瀬ヶ原、燧ヶ岳、三平峠

ショウキラン(大きな写真)
コヒョウモン(大きな写真)

 降水確率80パーセントだったが、山の天気は行ってみないとわからない。
 とはいえ、戸倉の駐車場でも、かなりの降りだったので、今回はちょっときびしいかと思った。
 それでも鳩待峠は、先月以上の人出でずいぶん混雑していた。

 一段と整備された木道を、傘を片手に降る。
 木道の材に平成19年の焼き印があるから、このあたりの木道は今年になって交換されたばかりのようだ。

6月(先月)の湿原とブナ林
7月の湿原とブナ林

 この日も山の鼻までは、団体さんがおおぜい歩いているので、やや歩きにくい。
 サンカヨウは実になっており、ズダヤクシュやショウキランが咲いていた。

 山の鼻でしばらく雨宿りしていると、うまい具合に雨があがって、湿原の周縁のガスが晴れてきた。
 ハイカー(というか観光客)もぞろぞろと原に向かって歩き始め、こちらも人の波に乗って尾瀬ヶ原に向かった。

タカネアオヤギソウ(大きな写真)
ミズチドリ

 湿度が高いせいもあるが、ブナの原生林の緑は濃く、ウグイス・コマドリ・メボソムシクイのさえずりも、暑そうだったが、湿原を渡る風はやはりなにものにも代え難く気持ちよかった。

 ニッコウキスゲが咲き始め、オオマルバノホロシ・オニシモツケなども花をつけ始めていた。
 この日は湿原に優雅に飛ぶコヒョウモンが多かった。

ヒツジグサ
クルマユリ

 ヒツジグサは朝のうちは閉じていたが、午後近くなるといっせいに開花し始めて、とてもみごとだった。
 この日はあまり頑張らないつもりだったので、牛首で大休止したのち山の鼻に戻り、研究見本園に行った。

 いつもそうだが、原より見本園の方が人が少なくて、のんびりできる。
 ヤナギトラノオ、アザミ、クルマユリ、タカネアオヤギソウ、ミズチドリなども咲いていて、とても風情がよい。

キスゲと池塘
ホソバセセリ

 雨はすっかりあがって、至仏山登山道が少しずつ見え始めた。

 山の鼻近くに咲いたアザミに、ホソバセセリが何頭もとまって吸蜜していた。