降水確率80パーセントだったが、山の天気は行ってみないとわからない。
とはいえ、戸倉の駐車場でも、かなりの降りだったので、今回はちょっときびしいかと思った。
それでも鳩待峠は、先月以上の人出でずいぶん混雑していた。
一段と整備された木道を、傘を片手に降る。
木道の材に平成19年の焼き印があるから、このあたりの木道は今年になって交換されたばかりのようだ。
6月(先月)の湿原とブナ林
| 7月の湿原とブナ林
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この日も山の鼻までは、団体さんがおおぜい歩いているので、やや歩きにくい。
サンカヨウは実になっており、ズダヤクシュやショウキランが咲いていた。
山の鼻でしばらく雨宿りしていると、うまい具合に雨があがって、湿原の周縁のガスが晴れてきた。 ハイカー(というか観光客)もぞろぞろと原に向かって歩き始め、こちらも人の波に乗って尾瀬ヶ原に向かった。
湿度が高いせいもあるが、ブナの原生林の緑は濃く、ウグイス・コマドリ・メボソムシクイのさえずりも、暑そうだったが、湿原を渡る風はやはりなにものにも代え難く気持ちよかった。
ニッコウキスゲが咲き始め、オオマルバノホロシ・オニシモツケなども花をつけ始めていた。
この日は湿原に優雅に飛ぶコヒョウモンが多かった。
ヒツジグサ
| クルマユリ
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ヒツジグサは朝のうちは閉じていたが、午後近くなるといっせいに開花し始めて、とてもみごとだった。
この日はあまり頑張らないつもりだったので、牛首で大休止したのち山の鼻に戻り、研究見本園に行った。
いつもそうだが、原より見本園の方が人が少なくて、のんびりできる。
ヤナギトラノオ、アザミ、クルマユリ、タカネアオヤギソウ、ミズチドリなども咲いていて、とても風情がよい。
キスゲと池塘
| ホソバセセリ
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雨はすっかりあがって、至仏山登山道が少しずつ見え始めた。
山の鼻近くに咲いたアザミに、ホソバセセリが何頭もとまって吸蜜していた。
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