会津鳥屋山

  【年月日】 2002年9月15日
  【同行者】 Uさん
  【タイム】 別茶屋登山口(14:40)−鳥屋山(15:30-15:55)−別茶屋登山口(16:40)
  【地形図】 柳津

 家を出たのが、遅かったので、高速道路を使っても、会津に着いたのは午後ずいぶん遅くなってからだった。
 これでは、ブナの山にはとても届かない。
 でもせっかくなので、一時間で登れる小ピークをピストンすることにした。

 別茶屋登山口の立派な看板を見ながら、林道を行く。
 あたりはスギの混じった、ごくふつうの里山で、我が家のまわりと変わらない風情だ。
 道ばたの雑草にからんだ、カラハナソウが咲いている。
 以前、このツルでリースを作ったり、果実酒を作ったりして遊んだことがあったが、ここの花は、摘むにはまだ若かった。

 登山道に入るところは、キンミズヒキなどの茂ったヤブで、ズボンに大量の種子が付着して、気持ちが悪い。
 しばらくで、ヤブっぽいながらも、ちゃんとした道になるが、こんどはジョロウグモの巣が、至るところに架かっているので、顔の前で木の枝を振りながらでないと、とても歩けたものではない。
 こんなにクモの巣の多い山に来たのは、初めてだ。

 足元には、ナラタケモドキの残骸がすこぶる多い。
 このキノコ、今年は、おれの地元でも大発生しているのだが、いったいどうなっているのだろうか。

 鳥屋清水という看板があったが、そこには、小さな水たまりがあるだけで、水場としては、使えない。
 クモの巣がいくらか少なくなると、しっとりした雑木林を抜けて、北から登ってくる尾根道に出る。
 こちらは道幅も広く、しっかりした登山道だ。

 戻り気味に登りつめたところが、小広く刈り払われた、鳥屋山のピーク。
 展望図が設置してあるが、雑木が育っていて、展望はなし。
 展望はなくとも、おれなどは、静かなピークにたどり着けただけで、十分に満足だ。

 しばし休み、サルナシやガマズミを摘みながら、登山口に戻った。
 この日、車中泊し、翌日博士山をめざそうとしたが、朝から雨のため、あっさりあきらめて帰途についた。