- 磐梯山・猫魔ヶ岳 -
歴史教育者協議会の大会とフィールドワークが終わってから磐梯ゴールドラインに入り、八方台の駐車場で幕営。
昼間は暑かったがさすが1200メートルの標高とあって陽がかげるとずいぶん涼しくなる。
朝はトラツグミ、ホトトギスの声で目ざめた。
硫黄の匂いが漂ってくると中ノ湯の青い屋根を見て、山道に入る。
道端にはヤマブキショウマ、ヤマハハコ、ホツツジ、ホタルブクロ、ヨツバヒヨドリなどのありふれた花が咲く。
左山のトラバースルートになると、細かな登下降をくり返しながらしだいに高度をあげていく。
お花畑・天狗岩方面への分岐があったので、寄り道。
左手には天狗岩があってとても眺めがよい。
弘法清水小屋の前で一息いれる。宿泊はできない小屋だが、少し広くなったところにテントが一張り張ってあった。
腰をおろしている間に山頂に薄いガスがかかりはじめた。
まわりをさえぎるものはなにもないが、ここを登っている間にガスがかかり、展望は皆無となってしまった。
ゴミも多い。打ち上げ花火の大きな筒まで捨ててあった。
中ノ湯に入らなかったので、八方台には8時半すぎに戻ることができた。
猫魔ヶ岳へは終始ゆるやかな登りだ。
こっちではアカハラやシジュウカラのさえずりしか聞こえない。 ここまで静かだったのに、猪苗代側の斜面でスキー場造成工事の音が聞こえてき、登山道のわきにスキー場造成関係者以外立入禁止という立て札までたっていたので、いっきに気分を害してしまった。
ゆるく登り下りして行くと前方に猫魔ヶ岳が見えててき、クロジの鳴き声を聞きながら山頂へ。
展望がよいだけに、この山がスキー場の包囲網のなかにあるということがよくわかる。
スキー場の造成というのもはゴルフ場とまったく同じで木を切り倒し、表土をはいでコースを作るのである。
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