春の会津駒ヶ岳

  【年月日】 1989年5月27〜28日
  【パーティ】極楽蜻蛉と友人
  【タイム】
    5/27  滝沢橋(7:00)−駒ノ小屋(12:00)−駒ヶ岳(13:20)−駒ノ小屋
    5/28  駒ノ小屋(4:25)−滝沢橋(5:40)
  【地形図】会津駒ヶ岳、檜枝岐

会津駒ヶ岳から中門岳

遠景は未丈ヶ岳

 滝沢橋のトイレのうえの広くなったところに車を停め、出発の準備と朝食。
 あたりは新緑真っ盛り。ラショウモンカズラの紫色の花やクルマバソウの白く小さな花が咲いていた。

 ハシゴのついたところから登山道。
 かなりの急登だ。
 足元にはマンサクの葉がめだつ。
 ブナの痛ましい伐採跡のあるあたりから、ムラサキヤシオやタムシバの花が目立つようになり、春山らしい。

 針葉樹の樹林帯のなか、急な登りをまっすぐ登っていくと、ようやく展望が開け、日光連山、燧ヶ岳、大戸沢岳への稜線が見えてきた。
 12時に駒の小屋。

 ここで宿泊を頼み、腹ごしらえをしてから、中門岳へ。
 会津駒から中門岳へはなだらかな雪の稜線がつらなっていて、東側には部分的に雪庇。

 2094メートルピークはとてもよい展望台だ。
 南西の燧ヶ岳が最も印象的にそびえ、その隣には至仏山。
 燧と至仏の間には武尊山がのぞき、至仏の右には景鶴山が小さく尖っている。
燧ヶ岳と至仏

会津駒ヶ岳から
 はるか向うには苗場山。
 その右、西側では平ヶ岳の白く雄大な姿。
 また銀山湖方面では、荒沢岳と中ノ岳がとびぬけて目立つ。
 北西では未丈ヶ岳が意外なほど堂々とした姿を見せている。
 北側から東側の日光連山は残雪が乏しい。
 これらの山を見ていると時のたつのを忘れてしまう。

 小屋に戻って、宿泊の手続き。
 小屋番氏はビールを奥から出してきて講釈を始めた。
 この山のこと、花のこと、花を取る人のこと、等々。話しているともう一本出してきて、これはほかの客には秘密だよという。

 翌朝は3時に起床、外へ出てみるとかなりガスっており、気温は0度とかなりあたたかかった。

 出発したのは4時半。
 直下の下りは尾根が不鮮明でわかりづらく、何度か左の沢方面に迷いそうになった。

 自動車を置いたところに着いたのはまだ6時前だった。