日帰り燧ヶ岳

  【年月日】 1988年7月30日
  【同行者】 単独
  【タイム】 御池(8:40)−広沢田代(9:30)−俎ー(11:25)−大江湿原(14:10)−沼山峠(15:05)
  【地形図】 燧ヶ岳

 渋川伊香保から沼田までが霧のため通行止だったため、モチベーションが下がるが、がんばって走る。
 小出からは352号。舗装もしてないので、登山のモチベーションどころか、ほんとに帰れるのか、不安になる。

 枝折峠の入り口には、「この先通行止め」とか、「転落しても発見されない」などの立て札がさかんに立っていて、一段とやる気を失わせる。銀山平に出たときは正直言ってほっとした。
 御池に着いたのは8時30分。

 駐車場をつっきると登山道になり、すぐに裏燧林道とわかれる。
 ぬかるみの中の登りが一段落したところが、ワタスゲやキンコウカが真っ盛りの広沢田代。

サンカヨウ
ハクサンシャクナゲ

 そこからまたぬかるみで、広い鞍部の湿原に出たところが、熊沢田代。
 天気はいつの間にか快晴になっていて、遠いながら燧ケ岳がはっきり見えた。
 ワタスゲ、タテヤマリンドウ、サワラン、キンコウカなどが咲き乱れるいいところだ。

広沢田代
熊沢田代

 水場近くでサンカヨウの大群落を見、右に雪渓を見ながらガレ場を急登すると、森林限界を過ぎて熊沢田代を眼下に見る。
 滑りやすいガレを渡っていくつかの岩をよじ登ると、俎ーに着いた。

 静かな道を登ってきたのだが、山頂は、家族づれやグループづれでとてもにぎやかだった。
 快晴微風。すばらしい展望だ。

駒ヶ岳を望む
尾瀬沼を望む

 ところで、ここへきた目的は、コマクサを見ることだったのだが、頂上のどこを捜しても人ばかりでコマクサのコの字も見当たらなかった。
 柴安ーもまた人の群れで、ハイカーの食べちらかしが散乱していた。

 下山路は長英新道。
 この道は、山裾におりてからが、いやになるほど長く、ゴゼンタチバナやギンリョウソウが咲いてなければ、飽き飽きする。

熊沢田代
大江川湿原

 大江湿原はニッコウキスゲがみごとだった。
 橋のたもとで少し休んで、沼山峠へ向かう。

 停留所に着いたのが3時5分過ぎ。
 バスは出たばかりだったが、バス会社の人が林間学校らしい一行のバスに便乗させてくれたので、御池に3時半前に着けた。